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2024年4月24日【新型車】

レンジローバー、初のプロトタイプEVで過酷な実証に挑む

坂上 賢治

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RANGE ROVER初のEV「RANGE ROVER ELECTRIC」は2024年4月23日(英国ゲイドン発)、高度な電気推進能力、洗練性、ラグジュアリーな旅をリードするモデルとなるべく、-40℃の北極圏から、50℃の中東の灼熱の砂漠まで世界で最も過酷なロケーション下にプロトタイプ車を投入。究極の走行テストを続けている。

 

最初のテストは、バッテリーとエレクトリック・ドライブユニット(EDU:トランスミッション、電気モーター、パワーエレクトロニクスを含む車両の中核コンポーネント)の能力評価に焦点をあてたもので、-40℃という極寒の環境下で行われた。このバッテリーとEDUは、ジャガー・ランドローバー(JLR)が自社で組み立てたもので、これはブランド初の試みとなった。

 

 

そんなスウェーデンの凍った湖で行ったテストで、「RANGE ROVER」の新しい自社製オール電気駆動システムの信頼性が実証された。これにより、すでに定評のある低グリップ路面でのパフォーマンスを上回り、更に「RANGE ROVER」が誇るオールテレイン、全天候、走破能力は、他車の追随を許さずリードし続けられることになった。

 

そんな「RANGE ROVER」で初採用した新トラクション・コントロール・システムは、凍結した路面やグリップの低い路面で、高いパフォーマンスを実現。

 

「RANGE ROVER ELECTRIC」のシステムは、ABSユニットのみに頼る従来のトラクション・コントロールとは異なり、ホイールスリップの制御タスクを個々の電動ドライブコントロールユニットに直接配分し、各ホイールのトルク反応時間を約100ミリ秒から、1ミリ秒まで短縮した。

 

このJLRが独自開発したソフトウェアにより、ホイールスリップを正確かつ迅速に制御するEDUスピード・コントロールが可能となって、ABSの介入の必要性を低減させられるようになった。

 

 

結果、あらゆる路面でトラクション能力が最大化、「RANGE ROVER」ならではのドライブエクスペリエンスがむしろ大幅に向上した。

 

JLRのプロダクト・エンジニアリング担当を務めるトーマス・ミュラー エグゼクティブ・ディレクターは、「電動ユニットを搭載したRANGE ROVERは、持ち前のラグジュアリーさ、洗練性を削ぐことなく、走破能力を高めたことから、静かかつスムーズな旅を提供できます。

 

 

それでも私たちは、万全を期すために、更なる過酷な物理的なテストと開発プログラムを推し進めており、RANGE ROVER ELECTRICの能力を極限まで高めつつ、最終的には、これまでのモデルを超える比類なきクルマを提供していきたいと思っています」と述べた。

 

ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。