ナビタイムジャパンは、2021年6月10日より、法人向け地図・ルート検索API『NAVITIME API』にて、定期券代と、出社日分を都度購入した場合の交通費を比較できる「運賃比較API」を提供開始すると、同日発表した。
コロナ禍でテレワークが推進される中、通勤手当の考え方や見直しを検討する企業が増えている。定期券代支給と、出社日の実費支給をした場合の金額をシミュレーションし、簡単に比較・検討できるよう、「運賃比較API」を開発した。
1か月の出社日数、支払い方法(現金/ICカード)、出発地・目的地を指定すると、その通勤経路の定期券代と、出社日数分の往復運賃を1つのAPIで出力することができる。支給金額や方法は企業の就業規則により異なるため、様々なケースに対応できるよう、1か月、3か月、6か月それぞれの定期券代と出社日分の普通運賃の合計額が取得できるようにした。
様々な交通手段を組み合わせ、ドアtoドアの最適ルートを検索できる「トータルナビ」の技術により、出発地・目的地には駅だけでなく、自宅や会社などを直接設定でき、バスなど電車以外の移動手段を組み合わせた通勤経路を算出できる。なお定期券は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の路線バス定期券にも対応している。(2021年6月現在。対応バス路線は順次拡大中。)
API形式で提供することで、自社で交通費計算システムを持つ企業では、既存のシステムに組み込んで利用できるため、通勤費支給に関する就業規則を扱う人事担当者も使い慣れたシステムで簡単に比較検討が可能。また、交通費計算システムを開発・販売している企業では、提供しているシステムにこのAPIを組み込むことで付加価値の高いシステムを提供可能になる。
ナビタイムジャパンでは、全社員の通勤費シミュレーション機能を簡単に構築できるようにすることで、通勤費の見直しに伴う就業規則変更の検討をサポートし、企業経費の適正化にも貢献したい考えだ。