REXEVは3月2日、eモビリティマネジメントプラットフォーム「eMMP」の提供を、2021年3月から開始すると発表した。
eMMPはEVの車両管理、カーシェアリングシステムとエネルギーマネジメントシステムを組み合わせた統合型のプラットフォーム。通常の車両管理やカーシェアリングに必要な機能に加え、EVの課題である車両ごとの充電管理や、再エネを優先した充電制御、様々な条件でのEVからの給電制御などの特徴を備えている。
レクシヴは2020年6月より、小田原、箱根を中心としたEVに特化型したカーシェアリングサービス「eemo」を開始し、現在29ステーション、EV50台を展開している。eMMPは、これまでのeemoの運営経験で得たノウハウを元に開発したという。
このプラットフォームの提供によりeモビリティの価値を最大化し普及を促進するとともに、今後eモビリティの導入が進むと想定される各分野にこのプラットフォームを連携し、エネルギーと交通の課題を解決したいとしている。
■eMMPの概要
eMMPは「カーシェア」と「エネルギーマネジメント」を組み合わせたシステムと車両や充電器に設置した「IoTデバイス」が連携した統合型のプラットフォーム。EV導入が進む各サービス事業者のシステムと連携を行うことで、eモビリティのエネルギーマネジメントも可能となる。
<eMMPの特長1:カーシェアリング/車両管理機能>
・車両の予約、鍵の解錠/施錠、利用料金の決済(クレジットカード)、会員情報の管理とカーシェアリングに必要な一連の動作がを全てスマートフォンアプリで完結する。
・貸出し車両貸出し管理やステーションの管理など基本事業者に必要な機能に加え、充電残量の管理機能や再生可能エネルギー利用率の表示機能等の電気自動車に特化した機能を実装している。
<eMMPの特長2: エネルギーマネジメント機能>
EVのバッテリー残量(SOC:State of Charge)を、車両の利用予測等に基づき予測し、充電設備と専用のコントローラーを通して充電、放電時間を制御する。