私は、「電動化」、「自動化」、「コネクティッド化」といった新技術が進めば進むほど、クルマの可能性が広がり、トヨタの強みがより活かされる時代になっていくと考えております。
これからの時代に求められることは、お客様のニーズを先取りし、よりパーソナルなモビリティサービスをよりダイレクトにかつリアルタイムにお届けすることです。
すなわち、必要とされるサービスを、必要なときに、必要なだけ提供する世界であり、これは、まさに「TPS」でいうところの「ジャストインタイム」の世界なのです。
「ジャストインタイム・サービス」を実現するためには、単にクルマをネットワークにつなげればよいということではありません。
サービスを提供するメーカー、販売店、アライアンスパートナーのすべてがムダのないリーンなオペレーションでつながっていることが必要となります。
そして、今、販売店をはじめ、トヨタのモビリティサービスに関わる現場では、「TPS」に基づくオペレーションを導入することによって、サービスを提供するリードタイムの大幅な短縮にチャレンジしております。
これまで申し上げてまいりましたようにトヨタの強みは「TPS」と「原価低減」です。
自分たちの競争力であり、お家芸とも言えるこの二つを徹底的に磨くことは、今を生き抜くだけでなく、未来を生き抜くためにこそ必要だと考えているのです。
最後に、未知の世界での闘いに臨むにあたって、私の決意をお話ししたいと思います。