パワーエックスは10月23日に電動Gクラスを発表した(2024年11月から納車が始まるG580 with EQテクノロジーエディション1の価格は2625万円)メルセデス・ベンツとEV充電事業のネットワーク構築で協業する。
より具体的には、メルセデ ス・ベンツ・グループの100%出資により設立予定の新会社メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本合同会社(MBHPCJ)と共に日本市場での充電ネットワークを構築する。その計画は今後2年間で25拠点・100口の高出力EV充電ネットワークの開発および運営を受託するというものだ。
特別仕様の充電ディスペンサーユニット
※開発中のものであり、外観は変更となる可能性がある
MBHPCJ との提携で開発する充電ネットワークは、顧客の利便性向上に資するものであり、大都市圏を中心に商業施設等に於いて、一拠点あたり 4 口を基本とした公共の充電ステーションを設置する。
これらのステーションでは、メルセデス・ベンツのBEVオーナー向けに、同社の充電サービス『Mercedes me Charge』で便利に決済でき、他ブランドの BEV オーナーには、『PowerX アプリ』を通じてサービス提供を予定している。
併せてパワーエックスは、今提携向けに特別仕様のディスペンサーユニットを搭載した蓄電池型超急速充電器 「Hyperchargerを製造・出荷する。また、チャージステーションの開発に於いても、候補地の選定 から運営まで包括的に取り組みを進めていく構え。従ってこれらにより、メルセデス・ベンツのEV化戦略の日本国内インフラの整備を強力に支援していくとパワーエックスでは述べている。
なおGクラス初の電気自動車「G 580 with EQ Technology Edition1(エディション ワン)」の日本仕様は、Gクラス伝統のエクステリア・インテリアをイメージを維持しつつ、後端を持ち上げたボンネットフードやリアホイールアーチに加えたエアカーテンなど、仕様の一部で電動モーター搭載車であることを訴求する。
最高出力108kWの搭載モーターは、完全な4輪独立駆動式。4モーターはラダーフレームの前後アクスルのホイール近くに永久磁石同期モーターを配置。システムトータルでは587ps(432kW)/1,164Nmとなっている。
搭載される蓄電池は合計216個のセルを12のモジュールに収めたリチウムイオンタイプで116kWh。一充電航続距離は530kmとなっている。充電時は交流普通充電(AC 200V)と直流急速充電(CHAdeMO)に対応。交流普通充電は出力6.0kWまで、直流急速充電は出力150kWまで対応する。