ポルシェAGは3月18日、2021年の売上高と営業利益を発表した。
同社によると、2021年の売上高は331億ユーロで、前年より44億ユーロ増加し(前年度の売上高:287億ユーロ)、15%の成長。営業利益は53億ユーロで、前年を11億ユーロ上回り(27%増)、16.0%(前年度:14.6%)の営業利益率を生み出した。売上高と営業利益の両方において史上最高を記録している。
また、2021年のネットキャッシュフローは15億ユーロ増加して37億ユーロ(前年度:22億ユーロ)になった。「この数値は、ポルシェが優れたポジションにあることの実証にもなります」と財務およびIT担当の取締役会副会長であるルッツ・メシュケは話す。
販売台数では、今回初めて30万台を超え、301,915台(前年度:272,162台)。ベストセラーモデルはマカン(88,362台)とカイエン(83,071台)となった。ポルシェ初のフル電動スポーツカーであるタイカンの販売台数は前年の2倍を超え、41,296台が納車された。911の販売では、38,464台の新記録を樹立した。
昨年、ヨーロッパで納車されたすべてのポルシェ新車の約40%が、プラグインハイブリッドまたはフル電動モデルなどの電動車であった。さらにポルシェは、2030年までにカーボンニュートラルに移行することを発表している。「2025年には、すべてのポルシェ新車の半数が電動車、つまりフル電動またはプラグインハイブリッドになることが予定されています」と取締役会会長であるオリバー・ブルーメは述べた。「2030年には、すべての新車に対するフル電動モデルのシェアは80%を超えます。」
このような意欲的な目標を達成するために、ポルシェはパートナーとともにプレミアム充電ステーションに投資。独自の充電インフラにも投資しており、バッテリーシステムやモジュール製造などのコアテクノロジーにはさらに大きな投資を行う。新たに設立されたセルフォースグループでは、2024年までに量産準備が整う予定の高性能バッテリーセルを開発および製造している。
ポルシェは2021年に、すべての販売地域で販売台数を増やしている。最大の単独市場は再び中国の約96,000台(前年比8%増)。北米でもポルシェが急速に成長し、米国では70,000台(22%増)を超えた。ヨーロッパでも非常に好調な売れ行きを示し、ドイツにおける新車販売台数も約29,000台(9%増)に増加した。