ポルシェAGは、2020年の世界新車販売台数が前年比3%減の27万2,162台(2019年:28万800台)だったことを1月21日発表した。
セールスおよびマーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン氏は「2020年春から続くコロナ危機はポルシェにとっても大きなチャレンジです。しかしながら、このような状況下でも前年と同レベルの業績を維持することができました。」
「我々の新しい魅力的な製品ラインナップとポルシェ初のフル電動スポーツカーであるタイカンの導入、そしてブランドのカリスマ性がこの困難な時期においてもポジティブな結果を出すことができた要因です。」とコメントしている。
タイカンは2万台以上を販売
タイカンは、多くのマーケットが導入を予定していた春先の6週間に渡って生産が停止していたにも関わらず2万15台が世界中で販売された。カイエンの販売は前年比1%増の9万2,860台。2ドアスポーツカーも好調だった。718は2万1,784台(前年比6%増)が新しいオーナーのもとに届けられ、ポルシェにアイコンである911は3万4,328台だった。
アジア太平洋と中国で伸長
中国におけるポルシェの販売は8万8,968台(前年比3%増加)に達した。アジア太平洋とアフリカ、中東での販売は成長を続け、12万1,641台(同4%増)が納車された。欧州及び南北アメリカ大陸における販売はそれぞれ8万892台、6万9,629台だった。
この力強い2020年の結果から、ポルシェは2021年がポジティブな年になると予測している。フォン・プラテン氏は「ポルシェは顧客の期待に応えるべく、フル電動スポーツカー、タイカンや911の派生モデルも含む製品レンジの拡大を続けます。我々は2021年の見通しも明るいと考えます。ポルシェによるユニークな顧客体験の創造は2021年も続きます。」とコメントしている。
【ポルシェAG 年間(1-12月)】
– 全世界
2019:280,800 、2020:272,162、前年比:-3%
– ヨーロッパ
2019:88,975、2020:80,892、前年比:-9%
– ドイツ
2019:31,618、2020:26,152、前年比:-17%
– 南北アメリカ大陸
2019:75,367、2020:69,629、前年比:-8%
– 米国
2019:61,568、2020:57,294、前年比:-7%
– アジア太平洋、アフリカ、中東
2019:116,458、2020:121,641、前年比:4%
– 中国
2019:86,752、2020:88,968、前年比:3%