アウトモビリ・ピニンファリーナ・プーラ・ビジョン(Pininfarina PURA Vision)のデザインコンセプトが、5月24日に伊・コモ湖畔で開かれる自動車コンクール「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で欧州デビューする。
コモ湖のヴィラ デステ ホテルで開かれる同コンクールは、8月開催の「モントレーカーウイーク」と並ぶヨーロッパに於ける珠玉の自動車イベントのハイライトのひとつになった。
そもそもは1929年に初開催され、以降、欧州随一のクルマ達の美しさを競うクラシックイベントであり続けており、価値と影響力を兼ね備えた歴史的な車両と、世界で最もエキサイティングで創造的なコンセプトカーが一堂に会する。
実のところ初開催当初は、いわゆる現代のモーターショー的なものであったのだが、欧州地域の目の肥えた顧客やコレクターが参加して、磨かれ続けたことで、世界的に有名な名車達の集まりとして育ち、今日では、ヴィンテージカーも含む特別なクルマのための催事となっていった。
そんな舞台で披露される電動高級ユーティリティ車 (e-LUV) のコンセプトとしてのプーラ・ビジョンは、アウトモビリ ピニンファリーナから生まれた世界初のピュア電動ハバルケッタとして登場する。
アウトモビリ・ピニンファリーナの最高デザイン責任者であるデイブ・アマンテア氏は、 「我々は、このイタリアの地にプーラ・ビジョンを持ち込めることを非常に誇りに思っています。
このデザインコンセプトは、アウトモビリ・ピニンファリーナが将来目指すべき方向性を示しており、このデザインコンセプトが、知見豊富なエンスージアストな皆様が集うコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで改めて披露されることは、まとない素晴らしい機会となります。
プーラ・ビジョンは、昨年8月のモントレー カー ウィークで一般公開されて以来、は世界中で広く認知され、称賛を獲得してきました。なかでも特に注目すべきは、時代を超越したデザインと、未来のエレクトリックラグジュアリーカーとしてのクルマづくりが評価され、名誉ある2024 iFデザイン賞の栄冠を頂いたこと。それは、とても光栄なことでした。
そんなプーラ・ビジョンは、アウトモビリ ピニンファリーナの最新のデザイン哲学を表現したものであり、ピニンファリーナSpAの過去のクラシック モデルのDNAを引き継いだ未来を定義したものとなっています。
このクルマのエクステリアは、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) のコレクションに最初に収蔵された1947年製チシタリアにインスピレーションを得た低いボンネットと高いフェンダーを組み合わせたユニークな造形表現に挑戦しました。
またキャビンは、手作りならではの高級感と先進技術を融合させました。柔らかいセミアニリンレザーとシグネチャーテキスタイルファブリックがキャビン全体に溶け込み、独特の高級感を醸し出すことができています。
中央のディスプレイは必要に応じてコンソールから上昇し、ヘッドレストのスピーカーが各乗員に個別のサウンドゾーンを提供します。プーラ・ビジョンは乗員があらゆる意味で現代的な快適さと共に、高級感も愉しめるよう仕立てられており、他車で得られない独自のドライビング体験を提供できることでしょう」と結んでいる。