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2024年5月22日【新型車】

ピニンファリーナのプーラ・ビジョンが欧州デビュー

坂上 賢治

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アウトモビリ・ピニンファリーナ・プーラ・ビジョン(Pininfarina PURA Vision)のデザインコンセプトが、5月24日に伊・コモ湖畔で開かれる自動車コンクール「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で欧州デビューする。

 

 

コモ湖のヴィラ デステ ホテルで開かれる同コンクールは、8月開催の「モントレーカーウイーク」と並ぶヨーロッパに於ける珠玉の自動車イベントのハイライトのひとつになった。

 

そもそもは1929年に初開催され、以降、欧州随一のクルマ達の美しさを競うクラシックイベントであり続けており、価値と影響力を兼ね備えた歴史的な車両と、世界で最もエキサイティングで創造的なコンセプトカーが一堂に会する。

 

 

実のところ初開催当初は、いわゆる現代のモーターショー的なものであったのだが、欧州地域の目の肥えた顧客やコレクターが参加して、磨かれ続けたことで、世界的に有名な名車達の集まりとして育ち、今日では、ヴィンテージカーも含む特別なクルマのための催事となっていった。

 

そんな舞台で披露される電動高級ユーティリティ車 (e-LUV) のコンセプトとしてのプーラ・ビジョンは、アウトモビリ ピニンファリーナから生まれた世界初のピュア電動ハバルケッタとして登場する。

 

アウトモビリ・ピニンファリーナの最高デザイン責任者であるデイブ・アマンテア氏は、 「我々は、このイタリアの地にプーラ・ビジョンを持ち込めることを非常に誇りに思っています。

 

このデザインコンセプトは、アウトモビリ・ピニンファリーナが将来目指すべき方向性を示しており、このデザインコンセプトが、知見豊富なエンスージアストな皆様が集うコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで改めて披露されることは、まとない素晴らしい機会となります。

 

 

プーラ・ビジョンは、昨年8月のモントレー カー ウィークで一般公開されて以来、は世界中で広く認知され、称賛を獲得してきました。なかでも特に注目すべきは、時代を超越したデザインと、未来のエレクトリックラグジュアリーカーとしてのクルマづくりが評価され、名誉ある2024 iFデザイン賞の栄冠を頂いたこと。それは、とても光栄なことでした。

 

そんなプーラ・ビジョンは、アウトモビリ ピニンファリーナの最新のデザイン哲学を表現したものであり、ピニンファリーナSpAの過去のクラシック モデルのDNAを引き継いだ未来を定義したものとなっています。

 

 

このクルマのエクステリアは、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) のコレクションに最初に収蔵された1947年製チシタリアにインスピレーションを得た低いボンネットと高いフェンダーを組み合わせたユニークな造形表現に挑戦しました。

 

またキャビンは、手作りならではの高級感と先進技術を融合させました。柔らかいセミアニリンレザーとシグネチャーテキスタイルファブリックがキャビン全体に溶け込み、独特の高級感を醸し出すことができています。

 

中央のディスプレイは必要に応じてコンソールから上昇し、ヘッドレストのスピーカーが各乗員に個別のサウンドゾーンを提供します。プーラ・ビジョンは乗員があらゆる意味で現代的な快適さと共に、高級感も愉しめるよう仕立てられており、他車で得られない独自のドライビング体験を提供できることでしょう」と結んでいる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。