パーマンコーポレーションは7月30日、スマートなデザインでかつ、画期的な機構でISO車のホイールナットの緩みを防ぎ、働く車の安全性向上に必須アイテムとなる「ナット緩み止めリンク」を開発した。
同社は、社是として〝輸送・物流業務の安全・安心と利便性・快適性の向上に役立つ〟という使命を掲げ、後を絶たないトラックのタイヤ脱落による悲惨な事故に歯止めを掛けるべく、多彩な安全装備の商品化を進めてきた。
今回、製品化の契機となったのは、とある海外の展示会を視察しているときにふと目にとまったものがヒントとなった。当初は、簡単な金具で本当にナットの緩みを防ぐことができるのか?と、訝しんでいたのだが、実際にテストすると、ナットが緩む方向(左回転方向)に回らないことに驚いたという。
その原理は、ナットが緩もうとすると、本商品にはナットが緩む方向に回転しようとする力が加わる。その力と隣り合うナット間に生じるお互いの抵抗力を利用することで、コイル部分が縮むように締まる。結果、緩もうとするナットを締め付けて、ナットを固定してしまうというもの。
ナットが緩まない=タイヤが脱落することを防ぐことに繫がる(工具などを使用して故意に力を加えるとナットは回転する)。国際的な第三者試験認証機関であるTUV(テュフ)にて材料試験や分析を行った他、振動・各走行・腐食試験などを行い、有効性は実証済みとなった。
但し、ヨーロッパ仕様のままでは日本車の33mmのナットに取り付けするのは一苦労の連続。力に自信のある開発者でも、手での脱着は全くできなかったという。そこで日本車の33mmナットサイズに適合するまで微調整を繰り返し、老若男女問わず、工具無しで、誰でも簡単に脱着できる仕様の「ナット緩み止めリンク」が完成した。
組み付けにあたっては、製品の端末が車両の外側を向くようにし、その端末部分を指で挟むように持って握る。そうするとコイルが大きく開くので、あとはその状態で隣り合う2つのホイールナットに奥まで差し込み、指を離すと装着が完了する。ナットとの設置面に歯車状の機構も無いので、面倒な位置合わせは不要だ。
装着手順
装着完了
なお素材は、耐食性に優れる特殊なステンレスでできているため、取り付け後は長期間、何度も再利用可能。ナットキャップなどと異なり、ナットを覆い隠さない構造なので、装着したままで日々の日常点検が行える点も開発者の推奨ポイントとなる。但し同商品を装着しているからといって日常点検・整備義務を怠ることがないように注意されたい。
同社では「当該商品を使用することで大惨事を1件でも多く防ぎ、事業主やドライバーに安心・安全な運行を届けられればと開発者は願っています」と話している。
フロントタイヤ装着例
リアタイヤ装着例
「ナット緩み止めリンク」パーマンチャンネル掲載動画
ナット緩み止めリンクの商品サイトURL
https://pa-man.shop/shop/g/g1216270000/
店舗でも販売中(実際に手に取って、確かめられる)
利用にあたっては以下の点に留意されたい
※車両に取り付けする際は、必ず製品端末が車両の外側を向くように取り付けること。
※同商品はナットの緩みを防ぐことを目的としているが、道路運送車両法に基づく日常点検・整備義務を不要とするものではない。