トヨタ自動車傘下のLEXUSブランドは10月13日、「LS」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて10月下旬以降の発売を告知した。( 坂上 賢治 )
LSは、1989年のブランド創設当時に米国で発売され、フラッグシップモデルとしてLEXUSの礎を築いてきたモデルだ。歴代LSを「常にイノベーションの精神を貫き、その時代に新たな技術や価値を提供することで変革を起こすクルマ」と位置付け、LEXUSの原点である静粛性と乗り心地を磨き続けている。
今回の一部改良では、更なる乗り心地や操縦安定性の向上、最新マルチメディアの採用など、車両性能の進化を深めた。また高度運転支援技術搭載モデルについては性能向上を実現。ドライバーにとってより自然で安心感のある運転支援を目指した。
乗り心地や操安性の向上については、リヤサスペンションメンバー取付部のブレース形状を変更して車体の剛性を高めた上で、サスペンションをチューニングする事で、より高い操縦安定性を実現させた。
また社内の使い勝手では、直感的な使いやすさを追求して各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示する事で操作性を改善。画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分ける事で操作フローを統一した。
最新の音声認識機能は、従来の機能に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動を可能とした。起動ワードはあらかじめ設定した発話で、スイッチ操作や音声認識機能の起動が可能。クルマと会話するような自然な発話での操作性を高めた。
ナビでは「エージェント+」で先読み案内サービスを可能とした。具体的には目的地を設定しなくても、これまでの走行履歴から経路を予想して事故・渋滞・天候・残燃料の案内を画面上で知らせる事で、ドライブをより愉しめるようにした。
My LEXUS(スマートフォンアプリ)での簡単な操作でリモートエアコン、マイカー始動ロックなども改善。特にマイカー始動ロックは、ワンタッチで始動ロック、解除を可能にするセキュリティサービスで、予期せぬ第三者の運転を防ぐことが出来ると謳っている。
パノラミックビューモニターにより、運転席から目視しにくい車両周囲の状況をリアルタイムで確認でき、ボディやシートを透かして見たようなシースルービューや、サイドクリアランスビュー、コーナリングビューも採用。さ車両直下のアンダーフロア映像を表示して、駐車やすり抜けを支援する。
メーカー希望小売価格は、LS500・“I package” 2WD(FR)の10,780,000円から、LS500h・“EXECUTIVE Advanced Drive” AWDの17,960,000円。
LS 車両情報: https://lexus.jp/models/ls/