パナソニック ライフソリューションズ社は3月18日、100%出資の連結子会社で、北米で照明デバイスおよび照明制御事業を展開する「パナソニック ライティング アメリカズ(以下、PLTA)」の全株式を、アメリカカリフォルニア州に拠点を置く投資会社「Atar社」に譲渡したと発表した。
パナソニックは、北米での照明事業の拡大を主な目的として、2007年12月にアメリカの照明デバイスメーカーの「ユニバーサル・ライティング・テクノロジーズ社(ULT)」を、また2010年8月にカナダの照明制御システムメーカーの「ダグラス・ライティング・コントロールズ社(DLC)を買収。持株会社のPLTAの下、蛍光灯や水銀灯など従来光源用の点灯装置や、LED照明用の電源ユニットなどの照明デバイスおよび、照明制御システムを、主に北米の照明具メーカーに販売してきた。
また直近ではULTおよびDLCの強みを生かした新事業として、照明器具と照明制御システムを組み合わせた店舗向けの照明器具事業の展開も進めてきたが、今回、この新事業を加速するため、投資先に同じターゲットの顧客を有する投資会社Atar社への株式譲渡を決定。北米で持続的に事業を成長させられると判断し、PLTAの技術力、商品力を高く評価する同社に、PLTAの株式を3月12日に譲渡した。
パナソニックは今後、照明事業のさらなる成長持続・拡大のため、国内では、ストック市場のLED化の加速や新価値・高付加価値製品の普及拡大に注力。また、東南アジア、インド、中国等での照明器具の販売を成長エンジンとして、国内・海外の両面で、収益を伴った持続的成長を実現できるよう、取り組んでいくとしている。
[会社概要]
<PLTA>
– 社名:パナソニック ライティング アメリカズ株式会社
(英語名:Panasonic Lighting Americas Inc.)
– 所在地:アメリカ、ナッシュビル
– 事業内容:照明デバイスおよび照明制御システムの開発・製造・販売。
<ULT>
– 社名:ユニバーサル・ライティング・テクノロジーズ株式会社
(英語名:Universal Lighting Technologies Inc.)
– 所在地:アメリカ、ナッシュビル
<DLC>
– 社名:ダグラス・ライティング・コントロールズ株式会社
(英語名:Douglas Lighting Controls Inc.)
– 所在地:カナダ、バンクーバー
<Atar社>
– 社名:Atar Capital, LLC
– 所在地:アメリカ、ロサンゼルス
■Atar Capital:https://www.atarcapital.com/
■パナソニック ライフソリューションズ社:https://panasonic.co.jp/ls/