電池資産管理会社に向け、電池分析クラウドサービスBetteRRRyの提供を開始
パナソニックホールディングスと北京四維図新科技股份有限公司の共同出資による合弁会社パナソニック四維モビリティテクノロジーサービス北京有限公司( 松下四維 )は11月6日の第五回中国国際輸入博覧会で、貴陽産業発展控股集団有限公司( 貴陽産投 )が設立準備中の電池資産管理会社に対して、電池分析クラウドサービスBetteRRRyを提供する事で合意した。
加えて松下四維は、電池分析クラウドサービスを用いた保険会社のサポートにも取り組んでおり、中国太平洋財産保険株式会社深圳分公司( 中国太平洋保険 )と三井住友海上火災保険( 中国 )有限公司( 三井住友海上中国 )と共に、貴陽産投らが設立準備中の電池資産管理会社及びその関連会社が管理・運営する電池や車両、電池充電交換ステーションなどを対象とした保険サービスを提供する事でも合意、同日に協力協定を締結した。
中国では、脱炭素社会の実現に向けてEVを含む新エネルギー車を最重要産業として位置づけている。しかし車載蓄電池への充電は、従来の自動車に比べて使い勝手が悪い事が深刻な課題となっていた。
そこで当地では急速充電の拡充の他、車載蓄電池を使用済のものから充電済のものへ交換する電池スワッピング方式に着目。課題可決の一手段として利用拡大が進んでいる。
但し電池スワッピング方式では大量の交換用電池を確保しておく必要があるため、当地では蓄電池を提供する電池資産管理会社の存在感が増している。一方で、蓄電池の充填量低下や故障リスクの抑制が電池資産管理会社の大きな解決すべき課題として浮上した。
そうしたなかでパナソニックグループが持つ電池開発の知見とデジタル技術の融合技術は、電池データのリアルタイム管理や充電制御最適化で優位性が高く、同社の電池分析クラウドサービスに白羽の矢が立った。
今回の協力協定では、松下四維が提供する電池分析クラウドサービスBetteRRRyを、蓄電池管理会社の連合組織が活用する事で、関連する蓄電池資産の効率的な管理と活用をサポートする。
また併せて、中国太平洋保険、三井住友海上中国と連携して保険サービスも提供。松下四維は電池分析を介して保険サービスの提供事業もサポートしていく。