パナソニック プロダクションエンジニアリング(以下「PPE」)は7月20日、ロボティックモビリティ「PiiMo」にスマートフォン、タブレット、スマートグラスなどを用いてVR、AR、MRなどのXRコンテンツを上映する機能を搭載したモデルの提供を開始すると発表した。
PPEはロボティックモビリティ「PiiMo」(最大5台)を活用したイベントパッケージで、スタジアムや水族館、博物館、遊戯施設、工場などの施設へサービス導入を提案している。今回、XRコンテンツを「PiiMo」に搭乗しながら体験できるモデルの提供を開始し、『モビリティ=移動』だけでない、革新映像・音響・ロボティクスをコアにして、ソーシャルディスタンスを確保した、感動を与える移動エクスペリエンスを提供する。特に、観光・エンターテイメント・レジャーなどの分野において、移動×ICT×XRによるライド周遊ツアーの新たな価値提供が可能になり、観光革新による地方創生のきっかけを作りだすとしている。
「PiiMo」イベントパッケージのXRコンテンツとしては、パナソニック システムデザインが開発した「Smart Town Walker®」サービスが活用できる。「Smart Town Walker®」サービスは、専属のアバターがガイドを行うサービスで、案内業務の効率化・省人化と新しいツアー体験を実現する。
このサービスは、これまでにTsunashimaサスティナブル・スマートタウンでのタウン案内業務、新宿御苑や兵庫県洲本市での実証実験におけるガイド業務、万博記念公園内での自動運転車両を活用した周遊ガイド実証など、観光案内サービスとして活用されている。専属アバターは、設定した紹介スポットに入ると、“その場所ならではの情報”を、複数言語対応の音声や映像、テキストで届ける。
また、「PiiMo」イベントパッケージのライド周遊ツアーでは、XRコンテンツにより「手ぶらライド」としてその魅力を存分に発揮していくとともに、社内外のXRコンテンツ事業者との連携により、映像演出等、更なる新しいツアー体験を提案していく予定。
パナソニックは、今後も様々なシーンで「PiiMo」やXRを活用していくとともに、非接触、ソーシャルディスタンスといった新しい生活様式におけるイベントに誰もが分け隔てなく楽しめる新たな体験の機会を提供していくとしている。