ジープブランド(ステランティス傘下)初の電動SUV「Jeep Avenger( ジープ・アベンジャー )」の欧州に於ける受注が12月1日に開始された。一昨月の10月17日に呼び掛けられた事前予約では1万台超の予約を獲得( 約1ヶ月間 )。今回のファーストエディションの受注開始は、これを受けての事だ。( 坂上 賢治 )
先のパリモーターショーでの世界公開以来、オンラインを介した約10,000人がこのクルマのステアリングを握る事を夢見て納車を待っている。また同車は、1月のブリュッセルモーターショーで授与される〝カー・オブ・ザ・イヤー2023〟の最終選考リストに載っている7台のクルマのなかの1台でもある。
それがこの12月1日からイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、ポーランドに於けるジープ販社のショールームに赴いて予約出来るようになった。
車両価格は標準仕様で39,500ユーロ、サブスクリプション型リース「Jeep First Ride」の月額料金は249ユーロだ。最初の出荷が始まるのは、来年2023年の第2四半期からとアナウンスされている。
まなおイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、ベルギーでは、オンライン販売でも受注予約が行える。購入希望者はデジタル上で簡単に車両をカスタマイズして注文を完了させる事が出来る。
全長でレネゲードより160mm短い4080mmと、BセグメントSUVに属するアベンジャーの車両仕様は、イタリアとスペインでのみ1.2リッターターボチャージャー付きエンジンを搭載したモデルも選択出来る。
FWDのフル電動車は、最高出力115kW( 156ps )、最大トルク260Nmを発揮するエモーター( ステランティスと日本電産ルロア・ソマーホールディングの合弁会社 )が開発した第2世代の400Vモーターを搭載。54kWhのバッテリー容量を持ち392〜390kmの航続距離( WLTPサイクルでの暫定値 )をマークする。
車体は牽引フックを備え、最低地上高は200mm超でアプローチアングル21度、デパーチャーアングル34度、ランプブレークオーバーアングル20度とジープブランドに相応しいアピアランスを持っている。
その他の車両装備上でのオプション選択肢は サンボルケーノルーフやグラナイトボルケーノルーフを筆頭にオールボルケーノカラーの設定など。移動途中の充電に関しては、欧州内30万箇所以上を利用する環境下で複数のクレジットプランが選択出来る。