本田技研工業は、先の3月22日に発売した新型SUV「WR-V( ダブリューアール ブイ)」の累計受注台数が、発売から約1カ月後の4月22日時点で約13,000台となり、月間販売計画の4倍以上( 当初の販売計画は3,000台/月であり、記事出稿の現時点では製品サイト上での工場出荷目処が半年程度となっている )という好調な立ち上がりを記録したと発表した。( 坂上 賢治 )
このWR-V、車体プラットフォーム前半部をヴェゼル( ヴェゼルの価格は税込2,399,100円から )と共有させて近似の車体サイズとしながらも、後半部はアジア市場向けの3列席コンパクトSUVのものを組み合わせてホイールベースを拡張。後席以降は、ホンダ自身がクラストップ( 2024年4月現在のホンダ調べによるコンパクトSUVクラス )と謳う余裕あるキャピンスペースを確保した。
一方、安全装備では、EPB( 電動駐車ブレーキ )が非設定であるためACC( アダプティブクルーズコントロール )に渋滞追従機能がなく作動速度域30km/h以上となっているものの、ホンダセンシングは全車標準装備とした。
搭載するパワーユニットはe:HEV( ハイブリッド )ではなく、スタンダードなガソリンエンジンのみとなっている。従ってホンダの車両ラインナップ上で求め易い低価格帯( WR-Vの価格は、上級軽自動車からの移行も応えられる税込2,098,800円から )と、キャピンの余裕を売りにするファミリーユーザー重視の新型SUVとなった。
なお同車は、ホンダのグローバルモデルであるため、車両生産地はホンダカーズインディアからの輸出製品となっている。車名は「Winsome Runabout Vehicle(ウインサム ランナバウト ビークル)」の頭文字を組み合わせたもの。
そうしたプロフィールから、同社が自ら見立てているWR-Vの購入層は、「軽自動車やコンパクトカー、SUV、ミニバンなどからの乗り換えを中心に、幅広い年代のお客様からご支持頂いています」と説明している。
また併せてWR-Vの評価ポイントについては、「見晴らしがよく、車両前方の距離感のつかみやすい運転視界とクラストップレベルとなる荷室空間を実現したパッケージ。安心と信頼を感じられるような力強さを表現したエクステリアデザイン。Xグレード2,098,800円(税込み)からのお求め易い価格設定が評されています」と述べている。
グレード構成比
タイプ/Xグレード:15%
タイプ/Zグレード:55%
タイプ/Z+グレード:30%
人気カラー(トップ3)
プラチナホワイト・パール:35%
クリスタルブラック・パール:28%
メテオロイドグレー・メタリック:18%