アウディAGは2月24日、現在、技術開発部門の最高執行責任者(COO)を務めるオリバー ホフマンをAUDI AG技術開発担当取締役に任命したと発表した。
オリバー ホフマンは、ランボルギーニやドイツのネッカーズルム、ハンガリーのジェールにある世界最大のエンジン工場において、品質保証に関する豊富な技術的専門知識を蓄積してきた。ジェールのパワートレイン開発部門を率いて数年を過ごした後、2017年に技術開発責任者としてインゴルシュタットのAudi Sportに異動し、2018年にマネージングディレクターに任命されている。2019年には、さらに2つの管理職(ネッカーズルムの技術開発責任者、AUDI AGのパワートレイン開発責任者)に就任。2020年6月からは、技術開発部門の最高執行責任者(COO)を務めている。
また、ここ数ヶ月、技術開発部門を再編成し、自動車開発の管理オペレーションを主導するとともに、新しい企業文化を構築することに情熱を注いでいる。これまでのネッカーズルムにおけるホフマンの仕事および最高執行責任者としての実績により、リーダーとしての存在感を示す。
監査役会は2021年3月1日付けで、ホフマンを、AUDI AG取締役に任命している。
AUDI AG監査役会会長 Dr.ヘルベルト ディース氏は、「今回の人事は、新しいアウディを形成する上で重要な意味を持っています。オリバー ホフマンは、このプレミアムブランドの技術部門を率いるリーダーシップの素質を備えた経験豊富なエンジニアです。
彼の最優先事項は、e-モビリティに向けた製品ポートフォリオの拡充を加速、先端技術の開発を推進して、フォルクスワーゲングループ全体の開発においてパートナーと緊密に協力することにあります」と述べている。
また、監査役会副会長 兼 労使協議会議長のピーター モッシュ氏は、「彼の任命は、ドイツのインゴルシュタット、ネッカーズルム両工場の従業員にとって歓迎すべきニュースです。オリバー ホフマンはアウディを知り尽くしています。
彼の現在の仕事は、アウディを変革するために開発チームを主導することです。自動車産業における現在の大きな構造的および技術的変化の時代に、今回の決定は、労使協議会にとって非常に重要な意味を持っています」と話す。
AUDI AG最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマン氏は、「“Vorsprung durch Technik”(技術による先進)は、エンジニアリング部門で働いているかに関係なく、アウディの全従業員が共有するスローガンです。オリバー ホフマンと彼の開発チームは、アウディブランドに新しい輝きを与えてくれるでしょう。
目下アウディは、2つの変革の最中にあります。それし技術的にe-モビリティとデジタル化に向けた迅速なロードマップを追求する一方で、アウディの巨大なチームを、素早い意思決定が可能な、信頼に基づいた組織にするための改革に取り組んでいることです。
人生の3分の1をアウディブランドに捧げてきたオリバー ホフマンは、この重責にふさわしい人物であり、真の誠実さとチームをとても大切にする人物です。私にとって誠実さとチームスピリットは、新しい共同作業の方法を形成するための前提条件です」と語っている。