NTNは、4月19日、空冷式のインホイールモータ駆動システム(以下、IWM駆動システム)などを開発し、中国の自動車設計・製造メーカー「長春富晟汽車創新技術有限公司」(以下、FSAT)とライセンス契約を締結したと発表した。
この契約締結により、NTNが技術支援し、FSATはIWM駆動システムを搭載した軽量化新エネルギー車(新エネ車)を量産する。
FSATが量産予定の新エネ車には、FSATの軽量化技術を投入したCFRP製ボディとアルミ鋳造製シャーシを採用、加えてNTNが開発したIWM駆動システムなどが搭載されることになる。
注目は、新エネ車の主駆動方式が、電気自動車で従来主流である大型電動モータではなく、量産の電気自動車では初となるインホイールモータになることだ。
ちなみに、NTNが開発したIWM駆動システムは、前輪駆動車に多く採用される「マクファーソン・ストラット」レイアウトに搭載することが可能。
既存の車両基本レイアウトに対応し、エンジン車のサスペンション部品等の兼用も可能となるため、新規設計を必要としない優れた適用性も有している。
新エネ車は2019年に量産開始し、2023年には年間30万台を量産する予定だ。