メルセデス・ベンツ日本が、平成29年12月14日、国土交通大臣に対して、リコールを届出た。
リコールの対象車は、「C63」、「メルセデスAMG C63」、「C63S」、「メルセデスAMG C63S」、「C63ステーションワ ゴン」、「メルセデスAMG C63 SW」、「C63Sステーションワゴン」、「メルセデスAMG C63S SW」、「メルセデスAMG C63 クーペ」、「メルセデスAMG C63S クーペ」、「メルセデスAMG C63 カブリオレ」、「メルセデスAMG C63S カブリオレ」の12車種、対象台数は、計1,303台(※)。
リコールの概要
[届出者の氏名又は名称]
メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役 上野 金太郎
[不具合の部位(部品名)]
横滑り防止装置 (ESP)
[基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因]
横滑り防止装置(ESP)において、ESPコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、濡れた路面等での急発進時にタイヤの空転を制御できず、駆動系に激しい振動が生じ、ディファレンシャルの取付け部に亀裂が入ることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進展して当該取付け部が破損し、ディファレンシャルが傾き、最悪の場合、ドライブシャフトが損傷して走行不能になるおそれがある。
[不具合件数]
0件
[事故の有無]
な し
[発見の動機]
ドイツ本社からの情報による。
[改善措置の内容]
全車両、ディファレンシャルの取付け部を点検し、①損傷がない場合は、ESPコントロールユニットおよび、当該ユニットに連動しているサスペンションコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。②損傷がある場合は、ディファレンシャルのエンドカバーを新品に交換し、ESPコントロールユニットおよび、当該ユニットに連動しているサスペンションコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
[対象車種]
計12車種・8型式
●リコール対象車・通称名
「C63」、「メルセデスAMG C63」、「C63S」、「メルセデスAMG C63S」、「C63ステーションワ ゴン」、「メルセデスAMG C63 SW」、「C63Sステーションワゴン」、「メルセデスAMG C63S SW」、「メルセデスAMG C63 クーペ」、「メルセデスAMG C63S クーペ」、「メルセデスAMG C63 カブリオレ」、「メルセデスAMG C63S カブリオレ」
[自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置]
・使用者:ダイレクトメールにて通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・対策実施車両:改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアロックストライカー付近に外No.2576のステッカーを貼付する。
[リコール対象車の輸入期間(輸入期間の全体の範囲)]
平成 27 年 4 月 14 日~平成 29 年 4 月 10 日
[リコール対象車の台数]
計1,303台
(備考)
※リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がある。
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
リコール届出一覧表(国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001214331.pdf
改善箇所説明図(国土交通省 PDF):