4列シート用飛沫感染防止パーテーション
みちのりホールディングスは2月1日、岩手県北自動車で新型コロナウイルス感染予防として、「抗菌・抗ウイルスコーティング」の施工、「飛沫防止パーテーション」の設置を行なったと発表した。
岩手県北自動車では、これまでも乗客が安心して移動できるよう、新型コロナウイルス感染予防として様々な対策を講じている。
1.無光触媒「エコキメラ®」による抗菌・抗ウイルスコーティングを施工
エコキメラ®は太陽光(紫外線)照射によって効果を発揮する光触媒二酸化チタンを原料とし、それをリン酸と反応させたことで、光のない暗所においても消臭・抗菌・抗ウイルスなどの効果を発揮するリン酸チタニアを用い製品化したもの。 当該コーティングは、みちのりグループの福島交通、関東自動車ならびに阪急電鉄などの公共交通機関やホテル等でも採用されている。
– 同社の高速・都市間バス全車両に、「エコキメラ®」抗菌・抗ウイルスコーティングを施工。
– 青森県内の南部バスについては、全車両(路線バス、高速バス、貸切バス)124 台 について、2 月中にコーティングを施工。
「エコキメラ®」施工済証
2.貸切および高速バス(一部)の 4 列シート部に、飛沫感染防止用パーテーション設置
このパーテーションは、PET樹脂と呼ばれる柔らかい素材でできており、座席の顔の位置に取り付ける。隣同士だけでなく前後にも飛沫が拡がるのを防ぐことができ、また、透明であるため乗客の視界を保ちながら飛沫感染防止が期待できる。バスシートの前後と隣同士の飛沫を防ぐタイプのパーテーションの導入は東北地方のバスでは初めてとなる。
4列シート用飛沫感染防止パーテーション
<実施済みの新型コロナウイルス感染予防対策>
– 車内空気の浄化(高速・都市間バス/貸切バス)
バス車内にはシャープ製プラズマクラスター*イオン発生装置を設置。この装置にはウイルスの作用を抑える効果が認められている(シャープ株式会社 HP による)。
*:プラズマクラスターはシャープ株式会社の登録商標。
– 乗降口へ消毒液を設置(高速・都市間バス/貸切バス)
– バス車内の消毒(路線バス/高速・都市間バス/貸切バス)
路線バスでは運行終了後に、高速・都市間バスと貸切バスでは1運行ごとに、シート・手すり等、乗客の触れる部分の消毒を実施。
– 車内の換気(路線バス/高速・都市間バス/貸切バス)
高速・貸切バス車両は、エアコンの外気モードで、約5分で車内の空気をすべて入れ替えることが可能。また運行途中の休憩の際、乗降口・一部の窓を開けての換気を実施する。一般路線バスは、エアコンの給排気機能又は換気扇による換気とデフロスターにて外気導入を実施し、起終点においてもドア、窓開け換気を実施する。
– ソーシャルディスタンスの推進(路線バス/高速・都市間バス)
– 乗務員の対策(路線バス/高速・都市間バス/貸切バス)
乗務員はマスクを着用。業務開始前はもとより業務中も適宜、手洗い・うがいを行う。出勤時に必ず体温並びに健康状態を確認。健康上支障のおそれある乗務員は乗務を見合わせる。
– 乗客へのお願い事項「運転席後ろ最前列座席の利用制限」(路線バス/高速・都市間バス)
運転席すぐ後の座席(=最前列座席)ついては、飛沫感染予防対策として他に空き座席がある場合には利用を控えてもらうことで、安全なバス運行への理解と協力を呼びかけている。
– 乗客へのお願い事項(路線バス/高速・都市間バス/貸切バス)
手洗い、アルコール消毒、咳エチケット等の基本の感染症対策への協力を呼びかけている。