電動カートの普及事業を行う株式会社NOAA(ノア、本社:東京都中野区、代表:松田 梨恵)は2020年1月16日、軽量小型の電動カート(NOAA MOBILE-X)の開発したと発表した。軽量小型の電動カート(NOAA MOBILE-X)はメカニックなデザインと、軽量小型折りたたみ式が大きな特徴だ。
従来の電動カートは曲線的なデザインでどこかどっしりとした印象からか、福祉的なイメージか強く、利用をためらうケースも少なくなかったようだが、パーツを抑えたシンプルなデザインとし、福祉的イメージの払拭を目指している。
また、軽量小型化、折りたたみ式を実現することで、今まで電動カートで入りづらかった場所、行くことができなかった遠方への外出を可能にしている。
株式会社NOAAでは、「電動カートは日本工業規格(JIS)では〝ハンドル型電動車椅子〟、道路交通法では〝原動機を用いる身体障害者用の車いす〟として扱われているが、大型のため列車への乗入や商業施設などへの乗入は、遠慮がちとなっているのが実情。対して同電動カート(NOAA MOBILE-X)はハンドル型電動車いすとしては、ベビーカー同様に路線バスへの持込が可能なサイズにした」と語っている。
過去にはスズキ、ホンダなどでも、福祉的なイメージを排した電動カートの開発を行っていたが、高齢者の交通事故多発を受け、電動カートは免許証返納者の次の移動手段として期待されている。