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2020年11月12日【テクノロジー】

日鉄興和不動産、迎えに来てくれるマンションサロン実証開始

NEXT MOBILITY編集部

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日鉄興和不動産は、同社が販売している都市型コンパクトマンション『リビオレゾン浅草』『リビオレゾン上野入谷ザ・テラス』『リビオレゾン三ノ輪ステーションプレミア』の3物件において、移動式マンションサロン「Smart Class(スマート クラス/略称:スマクラ)」の実証実験を2020年11月13日より顧客向けに開始すると11月12日発表した。

 

 

今回の実験は、MONET Technologies(以下「MONET」)が開発した「マルチタスク車両」を利用し、移動中に車中でオンラインや動画による接客を行うもの。なお、本取り組みは不動産業界初となる。

 

 

スマクラでは、「迎えに来てくれるマンションサロンで、記憶に残る体験」をコンセプトにしたこれまでにない新しい購買体験を提供する。利用者はWeb上で予約を行い、自身の好きなポイントで乗降位置を決めることができる。その移動中に多様なコンテンツを通じて、マンション(対象物件:リビオレゾン浅草・リビオレゾン上野入谷ザ・テラス、リビオレゾン三ノ輪ステーションプレミア)に関する情報を入手することができ、移動時間に付加価値が生まれる。また、想定ターゲット別に二つのコンセプトを設定し、それぞれの顧客ニーズに合わせたコンテンツ設計となっている点も特徴だ。

 

 

実証実験においては、移動時間を効率的に活用してマンションの購買活動につながるか、非対面形式での販売活動でもマンション購入という人生における重要な購買体験をより良いものにできるかの 2 点を検証を行う。

 

 

同社は、この実証実験を経て、2021年3月上旬に本格導入を行い、より一層のマンション購買体験の付加価値向上を目指す。本格導入を行う中では、非対面でありながら、従来販売センター・モデルルームが果たしてきた「わくわく感」「高揚感」「ここに住んだら。という疑似体験」を維持・向上させ、これまでにないマンション販売を実現していくという。

 

 

■実証実験の背景

 

日鉄興和不動産はこれまで、「日本の住まいに『安心と先進』を」を住まいづくりの思想に掲げ、マンション開発を通じて住まいの付加価値を高める商品・サービスの提供を行ってきた。2020年4月には「Co-Creation BASE」(コ・クリエーションベース/通称:コクリバ)を立ち上げ、実証実験を経てデータを集め、商品・サービスの発展に寄与する取り組みを行っている。

 

 

その一環として、2020年2月よりマンション向けMaaS(マンション専用オンデマンドモビリティ)「FRECRU(フリクル)」の実証実験を『リビオシティ・ルネ葛西』で実施している。この活動を経て、移動時間を効率的に活用して適切なマンション情報を顧客が受け取れるという、移動そのものに付加価値を見出すことができると考えた。コロナ禍において、公共交通機関の使用を控える風潮から「FRECRU(フリクル)」の利用も増加傾向にあり、より一層プライベート空間での移動への関心度が高まっていることを踏まえ、本実験では1枠1組の完全個室空間とした。

 

 

併せて、2017年より同社が運営している「+ONE LIFE LAB(プラス ワンライフラボ)」銀座ギャラリーにおいて聞こえてきた、「住宅購入には興味があるが、モデルルームに行くのは勇気がいる・ハードルが高い」という顧客の声に多角的に対応すべく、特別感のある車両内で「非対面」で物件情報を入手できる体験を提供する。スマクラを使うことにより、“時間がないので効率的に物件のことを知りたい”人が移動時間を購入検討時間に充てることを可能にした。

 

 

 

■実験の内容・運行概要

 

①移動式マンションサロン(車両サイズ:10 人乗り、最大乗車予定人数:3 名)を運行。

実験運行期間は 2020 年 11 月 13 日~2020 年 12 月 14 日の 1 か月を予定している。

※各物件のマンションサロンはそれぞれ常設。移動式マンションサロンは各常設マンションサロンの機能を補填するもの。

 

②専用 HP(https://nskre.jp/smartclass/)より前日までの完全予約制、1 枠 1 組限定で 1 日 4 枠の稼働とする。

 

③想定ターゲットを踏まえ、平日と休日で異なる稼働時間を設定、平日 13 時 30 分~20 時 40 分、土日祝9 時 30 分~16 時 40 分に、利用者の指定の駅(東京メトロ銀座線銀座駅~浅草駅、東京メトロ日比谷線銀座駅~南千住駅)に利用者を迎えに行き、見学したい物件の現地を案内後、指定の駅まで送迎する。

 

④利用料は無料。同社指定のコースを運行するので、どの駅間を選択しても、1 コース の所要時間は70 分となる。

※交通事情により前後する可能性がある。

 

⑤想定の利用対象者は、物件 HP 閲覧者やスマクラ広告を見た人。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。