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2024年9月4日【新型車】

日産自動車、7代目の新型パトロールを中東で発表

坂上 賢治

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日産自動車傘下の中東日産会社は9月3日(湾岸標準時)、新型「パトロール」を発表した。

 

日産の社長兼CEOの内 誠氏は、アラブ首長国連邦アブダビで開催された発表イベントに登壇し、「新型日産パトロールは、今まで培ってきたレガシーを受け継ぎつつ、比類ないパフォーマンス、最先端の技術、そして圧倒的な存在感を融合した、SUVの在り方を再定義する大胆な飛躍を遂げたモデルです。

 

 

 

その走破性により、未踏の地に乗り入れることでモビリティの自由さを表現するパトロールの伝統を残しつつ、先進感あふれるエクステリアデザインは、あらゆる面で強靭性と耐久性を感じさせunbreakable(壊れることのない頑丈性)を体現しています」と述べた。

 

エクステリアでは、フロントのVモーショングリルの左右に配した印象的なC形のヘッドライトは、アダプティブ ドライビング ビーム(ADB)技術を採用。インテリアでは、2つの14.3インチのディスプレイを配したインフォテインメントシステムはGoogle対応の日産コネクト2.0を採用した。

 

 

なおこのディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影するInvisible-to-Visible技術を採用。ウルトラ ワイドビューにより視野は170度に拡大させ、インビジブル フードビューにより車両の真下を透過して確認できるようにした。

 

また、新たに搭載した「バイオメトリック クーリング」は、内蔵された赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を自動で調整して快適な車内環境を保つ。

 

 

音響面では、12個のスピーカーからなる「クリプシュ®プレミアムオーディオシステム」と64色から選べるアンビエント ライトシステムが移動空間を演出するとしている。

 

搭載されたパワーユニットは従来のV8エンジンを刷新した新型3.5リットルV6ターボエンジン(最大出力:425馬力、最大トルク:700Nm)で、これに9速ATを組み合わせ従来比で出力は7%、トルクは25%向上、燃費も改善された。

 

サスペンションは「アダプティブ エアサスペンションシステム」を標準装備。通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時は更に車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にする。

 

 

ドライブモードでは、標準、砂地、岩場、轍、エコ、スポーツの6つから選ぶことができ、日産としては初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムによりシームレスなモードの切り替えが可能になった。

 

運転支援機能では今回、「プロパイロット」が中東地域で初採用されている。これらは車速調整や車線維持に加え、ナビゲーションデータを活用してカーブやインターチェンジでの車速を自動調整する機能も備える。

 

 

この新型「パトロール」は、2024年11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビア、および中東地域の日産のパートナーの販売店で販売開始予定。メーカー希望小売価格はUSD 65,000からとなっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。