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2024年1月19日【アフター市場】

日産、中古車のリフレッシュやカスタマイズ販売をトライアル

坂上 賢治

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日産自動車1月19日、販売会社の奈良日産自動車(奈良日産)と共同で内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した認定中古車「CUBE Retro Renovation」のトライアル販売を開始する。

 

提案車両は東京オートサロン2023で参考出品した「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」を再現した中古車で、来たる1月22日から奈良日産より20台限定で販売される。

 

 

日産は、初めてクルマを購入する若年層をターゲットに、中古車の内外装をメンテナンスしてより良い状態にリフレッシュ。顧客の好みに応じてカスタマイズを行うことができる中古車プログラムの検討を進める。

 

そのトライアル例として今回、試作されたのが東京オートサロン2023に参考出品した「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」で、同車は新車の販売が終了した「キューブ」の中古車をベースに、内外装部品を交換してリフレッシュすると共に専用カスタマイズ部品を装着してレトロ感を演出。同車両は、東京オートサロン2023での公開後に多くの反響が寄せられていた。

 

 

そこで日産は、これを受け、顧客の好みや予算に応じて、新品部品への交換やメンテナンスを行い内外装をリフレッシュさせるパッケージと、個性溢れる内外装にカスタマイズできるパッケージを認定中古車の「キューブ」に施した「CUBE Retro Renovation」を奈良日産で限定販売をすることになった。

 

日産は、上記の限定販売をトライアルと位置づけ、商品や価格の市場受容性を検証し、今後の事業化や対象モデルの拡大の検討に繋げていく意向だ。

 

近年の新車販売価格の高騰が、若年層のクルマに対する関心を薄める効果を醸成しているなか、自由な空間作りで一時期、人気を博したキューブをベースにした中古車のカスタマイズ販売は、新たな着眼点をあてた新商品になる可能性が秘められていそうだ。

 

<リフレッシュパッケージ>
使用過程で傷がついたり、経年劣化した部品を交換し、内外装をリフレッシュすることを目的としたパッケージ。消耗品の交換やコーティングパック、劣化した部品の交換等、車両の状態や顧客側の予算に応じて項目をオプションとして選択できるスタイルとしたもの。

 

<カスタムパッケージ>
より個性的でレトロモダンな雰囲気を演出するカスタムパッケージ。シートカバーやホイールカバー、2トーンカラーやインテリアの専用加飾など、顧客の好みに応じて内容を自由に選べるスタイルとしたもの。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。