日産自動車は4月18日、上海モーターショー2023で中国初公開となるEVコンセプトカー「Max-Out」(マックスアウト)に加え、中国当地の顧客ニーズに応えるEVコンセプトカー「Arizon」(アリゾン)を世界初公開した。
また中国市場に投入する「e-POWERエクストレイル」も出展し、同日より予約販売を開始した。
中国当地の顧客を想定して構想した「Arizon」は、CMF-EVプラットフォーム採用で低重心化。自動調光できるサンルーフや、ピラーレス構造による開放的な室内空間を提供する。
また「エポロ(EPORO)」と名付けられたバーチャルパーソナルアシスタントを搭載。時間や天気、その他のデータを活用しながら、人間のように乗員と対話し必要な情報を提供する。
加えてクルマが乗員を認識し、好みに合わせて照明を自動調整するインタラクティブな最先端のシステムも備えた。同システムは、レジャー、リラックス、睡眠、サプライズなどの直観的なモードで照明の雰囲気を調整。パーソナライズされた〝おもてなし感〟を醸成する。
次いで2021年発表の長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」でも提示された「Max-Out」ではクルマとの一体感を追求。スポーツカーらしい超低重心なスタイリングと電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」により操縦安定性と快適性の両立を目指した。
なお室内のウルトラワイドディスプレイは、エクステリアの特徴的なランプとリンクし、バーチャルと現実の世界を融合する。
最後の「e-POWERエクストレイル」は、第2世代「e-POWER」や「e-4ORCE」などの最新技術を搭載。滑らかで快適な運転を愉しめるとしている。
ブースに登壇した日産のアシュワニ グプタCOOは、「中国は、世界で最も先進技術への受容性が高い市場の一つです。
そして、市場やお客さまのニーズの変化は急速で、電動化やコネクテッドカーサービスの分野では世界をリードしています。
今後さらに高まる電動化やサステナビリティへのニーズに、日産はしっかりとお応えしていきます」と述べた。