日産自動車、鹿児島日産自動車の2者は鹿児島市と1月18日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結した。
協定は、鹿児島市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては162件目の取り組みとなる。
■協定の概要と主な連携内容
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
・鹿児島市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。また、鹿児島日産自動車の店舗においても停電時に電気自動車(EV)「日産リーフ」からの電力供給により、携帯電話の充電等を行える場所を提供する。
・鹿児島市および日産自動車、鹿児島日産自動車は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市の防災訓練・イベント等で使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、環境、防災、エネルギーマネジメント、観光、過疎などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。