日産自動車は11月5日、日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城および日産プリンス宮城販売の4社が、東松島市と「電気自動車等を活用したSDGs達成を目指す包括連携協定」を締結したと発表した。
協定は、SDGsの実現を目指す取り組みの一環として、東松島市と日産グループの相互の連携を強化し、電気自動車の活用および普及を促進することで、地域の災害レジリエンスの強化および低炭素社会の実現に向けて取り組むことを目的とした協定。また、東松島市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築や、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目指すという取り組み内容も含んでおり、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては、149件目の取り組みとなる。
今回、日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』、そして、東松島市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みにお互いが賛同し、協定の締結を行う運びとなった。
■協定の概要と主な連携内容
(1)電気自動車の活用及び普及促進による環境向上に関すること
・東松島市は、低炭素社会の実現に向け、電気自動車(EV)の普及やその積極的な活用、再生可能エネルギーの活用及び市民の環境意識向上に努める。
・東松島市および日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城および日産プリンス宮城販売は、平常時においてSDGsの普及啓発や環境に優しいEVの普及促進、電気自動車の有効性及び災害時に活用できるEVからの電力供給等について、広報活動に努める。
(2)災害時における電気自動車等の活用による市民の安全確保に関すること
・東松島市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、日産の販売会社である宮城日産自動車、日産サティオ宮城、および日産プリンス宮城の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
・東松島市、日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城および日産プリンス宮城販売の協力により、EVからの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
(3)電気自動車等の活用による環境に配慮した観光の活性化に関すること
・東松島市は、市内の充電設備設置の促進に努め、電気自動車(EV)で訪問する旅行客に対する特典の提供を各事業者と調整する。
・日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城および日産プリンス宮城販売は、EVで旅行しやすい場所として東松島市の観光地を広報し、環境に配慮した観光の活性化に努める。