日産サティオ湘南は11月1日、免許不要の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」の取扱いを開始することを明らかにした。同社がウィルの取扱いを開始する理由は、日産サティオ湘南の商圏である神奈川県・湘南エリアが都市近郊に位置して交通網が比較的整っている一方で、全国的な高齢化の加速に伴い、県下で高齢者の単独世帯が46万世帯と過去10年で1.5倍に拡大。買い物などの日常の移動や外出に不便さを感じる層が多く、将来に亘ってこの傾向が増え続けることが見込まれているからだ。
そこで同社では、自店の顧客が安心・快適にお出かけ頂け手段を提供できるよう、外出目的や移動距離に応じて最適なモビリティを日常的に使い分ける移動習慣を提案する他、自治体や地域の施設にも、自店が提供する新たな事業としてモビリティサービスを提案することで、長距離を歩き続けることがつらい方や、一時的に怪我をした方など、あらゆる人が快適に移動できる環境整備を進めていきたいと話す。
今回、日産サティオ湘南が取り取扱うウィルは、スマートな歩道上のスクーターを思わせる「WHILL Model R(ウィル モデル アール)」を含む全4ラインアップ。例えば、Model C2は、高いデザイン性と5cmの段差乗り越えられること。リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地が魅力であり、Model Fは軽量化を実現した折りたためるという利点がある。
またModel SとModel Rはスクータータイプで、前者は大容量バッテリーによる長距離の走行とシンプルかつ必要十分な機能が備わっており、後者のModel Rは、ハンドル付きのため自動車や自転車と似たような操作感覚で後輪を軸として旋回でき、人通りの多い市街地での走行にも適している他、バッテリーを取り外して自宅充電できる。
これらの特徴を正しく提案できれば、マンション住まいの顧客でも駐輪場での保管が可能なことが大きな優位点だという。もちろん、いずれのモデルも免許不要で運転でき、歩行者と同じく歩道を安全に走行できる。
日産サティオ湘南では、「県内では、シニアの方に向けた外出支援の取り組みも広がっているなかで、当店も地域にお住まいのお客様に徒歩圏内の近場を安心してお乗り頂ける新たな移動手段として提案致します。
加えてそうした当店のお客様が出かけた先でも気軽に近距離移動を楽しめるよう、地域の様々な場所でウィルの貸出サービスを提供できる体制構築を進めていき、当店として地域住民の安心快適な移動ライフを支えてきたいと思います」と結んでいる。