日産自動車(以下、日産)は、6月18日、同社の一部の国内販売会社の店舗において、電気自動車(EV)「日産リーフ」を購入した顧客を対象に、2019年度後半より家庭用電力の代理販売を開始すると発表。
本サービスの開始にあたり、まずは小売電気事業者であるエネクスライフサービス(伊藤忠エネクスグループ)、出光興産(トレードネーム:出光昭和シェル)、Looop(ループ)といった3社との協業を行う。
今回の協業に関し、日産は
「EVをご利用のお客さまの自宅での充電の利便性を高めるため、より安価な充電が可能となる電気料金プランの提供」
を主な目的として、今まで各小売電気事業者との交渉を行ってきたという。
具体的には、伊藤忠エネクスグループの連結子会社であるエネクスライフサービスとは、2年前から大阪の日産販売会社において、家庭用電力の販売を実施
また、出光昭和シェルでは、ガソリン車ユーザー向けの特典に加え、2019年度4月より新たにEVユーザー向けの電気料金プランの提供を開始
更に、Looopとは、2018年度よりEVユーザー向けの基本料金0円の電気料金プランの提供に向けて実証実験を行う
など、各社と様々な取り組みを行ってきている。
日産は、今回発表した電力の代理販売について、「(協業する)各社とこれまで連携しながら蓄積したノウハウを活用し、各販売会社に随時展開することで、顧客により快適なカーライフの提案を行う」という。
また、日産の発表に歩を合わせるように、前述の3社もそれぞれ公式に協業を発表。
エネクスライフサービスはEV向け特別プランを設定
出光昭和シェルは「ガソリンコース」と「EVコース」を設定
Loopはプランの詳細については後日発表、基本料金0円という同社の特徴を活かす予定
など、いずれもまだ具体的な内容は明らかにしていないものの、それぞれリーフを購入した顧客に向けた独自の新料金を設定予定であることに言及している。
このような協業が、EV普及やリーフ販売台数の伸びにどう繋がるのかなどが気になるところだ。