日産自動車は１月３０日、バッテリー式電気自動車（BEV）の軽商用バン「日産クリッパーEV 」を、2月12日より発売すると発表した。価格（消費税10%込）は286万5500円から。

日産クリッパーEVは、三菱自動車からOEM供給を受けた車両がベースのモデルで、軽商用バンとして必要な荷室性能と積載量を確保しつつも、モーター駆動によるEVならではの力強い走りで、重い荷物も軽快に運ぶことが可能。また、走行時や起動・停車時の静粛性も高いため、早朝や深夜をはじめ、住宅街で使用する際にも安心して使用できると云う。

日産は、商用向け車両に於いても電気自動車（EV）の需要が高まっていることを受けて、ラインナップの拡充を図ることで、今まで以上にEVの魅力を発信し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきたいとしている。

[主な特長]

・床下中央にバッテリーを搭載して低重心化することで、軽商用バンに特有のゆすられ感や段差における跳ね感を低減し、乗り心地のよさと、操縦安定性を実現。

・航続距離は最大180km（WLTCモード）で、急速充電（メーカーオプション）を使用することにより、約42分で80%までの充電が可能（普通充電では満充電まで約7.5時間）。

・走行中の衝突回避を支援するインテリジェント・エマージェンシーブレーキを始め、車線逸脱警報（LDW）、ハイビームアシスト、踏み間違い防止アシスト（前進のみ）など、多彩な安全装備を搭載（全車サポカーSワイド対象）。

・最大積載容量350㎏の荷室は、ホイールハウスの出っ張りや後席を倒した際の段差をなくすなど、荷物の出し入れのしやすさなど、軽商用バンのニーズを満たす設計とした。

・2シーター、4シーターの2グレードを用意。2シーターにはスライドドアガラスとリアクォ―ターガラスが両側共にパネル仕様となっているルートバンも設定。

・エクステリアカラーには全グレードにホワイトソリッドを、また4シーターにはホワイトソリッドとスターリングシルバーの2色を用意。

・インテリアに於いては、インジケーターのサイズを大きくして視認性を高めたデジタル表示のスピードメーターや、レイアウトを工夫して操作性を高めたセンターコンソール部のスイッチ類を採用したほか、タイプA／Cの充電用USBポートや、キーレスエントリーシステムに、車外から空調機能をオンにできるプレ空調スターター機能をグレード別設定。

[全国希望小売価格]（消費税込み）

＜駆動、バッテリー容量、グレード、定員、価格（円）＞
– 2WD、20kwh、ルートバン、2、2,865,500
– 2WD、20kwh、2シーター、2、2,912,800
– 2WD、20kwh、4シーター、4、2,920,500

※自家用車用途ではクリーンエネルギー自動車導入促進補助金、事業用車用途では脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金の対象となる。