日産自動車は、新型「日産リーフ」が、平成29年度自動車アセスメント(JNCAP ※)の衝突安全性能評価において最高評価の「ファイブスター賞」を受賞した。
「日産リーフ」は、昨年、7年ぶりにフルモデルチェンジし、日本を皮切りに、日産がグローバル市場に向けて発売する新型電気自動車。
高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」や、駐車支援システム機能「プロパイロット パーキング」をはじめ、多くの先進技術を搭載した、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を象徴する最新モデルとなる。
JNCAPは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)により、自動車の安全性能を評価するもので、、「日産リーフ」は、衝突安全性能評価で最高の安全評価となる「☆☆☆☆☆(ファイブスター)」を獲得した。
さらに、電気自動車等が衝突事故を起こした際、乗員に高電圧による感電が起きることはないか、を評価する「感電保護性能評価試験」でも、その全ての評価に「適合」した。
この評価結果を受けて、日産自動車は、100%電気自動車としても優れた安全性能が実証されたとしている。
衝突安全性能評価の乗員保護性能評価では、「高強度安全ボディ(ゾーンボディ)」、「6つのSRSエアバッグシステム」、「ヘッドレストとシートバックフレームの剛性バランスを適正化したシート」、「シートベルトのロードリミッターやプリテンショナー(前席と後席左右に設定)」などの標準装備により、94.78点(100点満点)という評価を得た。
また、バッテリーパックを守るバッテリー保護構造や、そのレイアウト、車体構造の工夫による高電圧部品保護、衝突を検知して高電圧を遮断する「高電圧遮断装置」による高電圧保護設計の採用が、感電保護性能評価適合に貢献した。
日産自動車は、衝突安全性能の向上はもとより、クルマの電動化、自動運転化を推し進めるとともに、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の考え方のもと、自動運転化技術の要素を幅広い車種に搭載し、ドライバー支援を進めることで、交通事故低減を目指していきたいとしている。
※自動車アセスメント(JNCAP)は、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が、自動車の安全性能を評価・公表するもの。
平成23年度から導入された衝突安全性能評価は、「乗員保護性能評価(100点満点)」と「歩行者保護性能評価(100点満点)」及び「座席ベルトの非着用警報装置(シートベルトリマインダー)評価(8点満点)」の合計点を1☆から5☆までの表示で公表、自動車のより総合的な衝突安全性能を評価する。
さらに、電気自動車やハイブリッド自動車については、フルラップ前面衝突試験・オフセット前面衝突試験・側面衝突試験の各試験後に、「感電保護性能要件」「高電圧バッテリーの電解液漏れの有無」「高電圧バッテリーの固定状況」(高電圧自動遮断装置が装備されている場合はその作動状況も確認)の評価を行い、全ての要件に適合した場合に「適合表示」が付与される。
JNCAP 日産 リーフの衝突安全性能評価結果:
http://www.nasva.go.jp/mamoru/car_detail/222
JNCAP 電気自動車等の衝突時における感電保護性能試験について:
http://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/ev_test.html