日産自動車(以下、日産)は8月26日、国連が支援する「レース・トゥ・ゼロ(Race to Zero)」キャンペーンに参加すると発表した。
レース・トゥ・ゼロは、企業、都市、地域、投資家のリーダーシップを結集し、サポートしあうことで、将来の脅威を防ぎ、適正な雇用を創出し、包括的で持続可能な成長を可能にする、健全で強靭なゼロカーボンの実現を目指すグローバルキャンペーン。日産は自動車メーカーとして同キャンペーンに正式に参加する初の日系企業となる。
より具体的には、遅くとも2050年までに炭素排出量をゼロにすることを目指して、733の都市、31の地域、3,067の企業、173の大規模投資家、622の高等教育機関が現在参加。関係者全てのCO2排出量の合計は世界の約25%、またGDPの合計では50%以上をカバーすると云う。
さらに、日産は同キャンペーンの参加要件であるSBTの認証も取得した。これは、日産のCO2削減目標がSBTイニシアチブ(SBTi)によって検証され、最新の気候科学に沿ったものであると認定されたことを意味する。
日産の社長兼CEOの内田 誠は、「私たちは、これらのキャンペーンへの参画やSBTの認証を通じて、志をともにする世界中の企業や自治体の皆さまとともに気候変動の課題解決に取り組み、持続可能な社会を実現していく決意を新たにしています。
カーボンニュートラルの実現に向けた世界的な取り組みを加速させるため、日産は電動化の更なる推進など、今後とも諸課題への責任ある対応に努め、将来にわたってステークホルダーの皆さまから必要とされる企業であり続けるよう、自らの役割をしっかりと果たしていきます」と述べた。