日産自動車は３月８日、同社のクロスオーバーEV「アリア」について、1月に公開したNISMO（ニスモ）バージョンを正式発表（発売は6月を予定）すると共に、3月下旬より、全グレード（B6 e-4ORCE、B9 2WD、B9 e-4ORCE、B9 e-4ORCE プレミア）の販売を開始すると発表した。アリアNISMOの価格（消費税10%込）は842万9300円から。

今年1月の“東京オートサロン2024”で披露された「アリアNISMO」は、e-4ORCE（イー・フォース）車両をベースに、NISMO専用の加速チューニングを施すことで、同モデルの動力性能をさらに引き上げた、EV NISMOのフラグシップモデル。

特に、「B9 e-4ORCE」（バッテリーサイズ91kWh）をベースとしたモデルでは、専用の加速チューニングにより、最高出力を320kWまで向上。アクセルを踏み込んだ際のレスポンスを最大化した「NISMOドライビングモード」では、このモデルでしか味わうことのできない俊敏な加速コントロールを感じることができるという。

また、幅広い温度域で安定した性能を維持するブレーキパッドや、素材から内部構造に至るまでこだわり抜いた専用開発のタイヤ、軽量化とリム幅のワイド化を両立しながら空力性能にも貢献するデザインのホイールを採用したほか、シャシーには、前後のサスペンションやスタビライザーに専用のチューニングを施し、スポーティーでありながらも、EVらしい滑らかで上質な走りを実現したと謳っている。

エクステリアでは、「アリア」の上質さと、空力性能を向上させるNISMOらしいダイナミックなパフォーマンスを反映させた。専用のバンパー、リアスポイラー、ドア・サイドモールを採用している。

また、黒を基調にスパイスの効いたレッドアクセントを配した上で、スポーツ走行に合わせてホールド性とフィット感を高めた専用シートを採用。またオプション設定のNISMO専用「BOSE Premium Sound System（ボーズプレミアムサウンドシステム）」装着車ではNISMOモードをオンにした場合にフォーミュラEマシンのようなサウンドで演出する。

なお、ボディカラーには、「NISMOステルスグレー×ブラックルーフ」の2トーンをはじめとする、全6色をラインアップする。

■アリアNISMOの全国希望小売価格（消費税10%込）
＜駆動、バッテリーサイズ、グレード、価格（円）＞
– 4WD（NISMO tuned e-4ORCE）、66kWh、NISMO B6 e-4ORCE、8,429,300
– 4WD（NISMO tuned e-4ORCE）、91kWh、NISMO B9 e-4ORCE、9,441,300

※アリアNISMOは持込み登録車で、NMC扱いとなる。

[全グレードの販売開始について]

アリアでは、2種類のバッテリーサイズと2種類の駆動方式をラインアップしているが、「B6 2WD」グレードの注文受付を一時停止していた。3月下旬からは、その受付を再開すると共に、新たに「B6 e-4ORCE」、「B9 2WD」、「B9 e-4ORCE」、「B9 e-4ORCE プレミア」の販売を開始する。

なお、「B6 2WD」は通勤や買い物などの日常使いに加え、週末のドライブなどに適したグレードで、「B9 2WD」はより長距離のドライブを楽しみたい人向け。

「B6 e-4ORCE」と「B9 e-4ORCE」グレードには、前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで4輪の駆動力を最適化する電動駆動4輪制御技術“e-4ORCE”を搭載。様々なシーンや路面状況で乗る人すべてに快適な乗り心地を提供すると云う。

また、「B9 e-4ORCE プレミア」グレードには、先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や、20インチ専用アルミホイール、本革シートなどの特別装備が標準設定されている。

■アリアの全国希望小売価格（消費税10%込）
＜駆動、バッテリーサイズ、グレード、価格（円）＞
– 2WD、66kWh、B6、6,590,100
– 2WD、91kWh、B9、7,382,100
– 4WD、66kWh、B6 e-4ORCE、7,195,100
– 4WD、91kWh、B9 e-4ORCE、7,987,100
– 4WD、91kWh、B9 e-4ORCE プレミア、8,603,100