オーテックジャパンは7月13日、「NV200バネット」をベースとした車中泊仕様車「マルチベッド」、ライフケアビークル(LV)「チェアキャブ」、および、商用特装車「ワークユースビークル」シリーズを一部仕様向上し、日産の販売会社を通じて発売した。
今回の仕様向上では、エンジンの改良を施し、全車の燃費性能を改善。加えて2WDは、CVTを採用するとともに、アイドリングストップ機能を追加したことで、さらに燃費性能を向上させた。
また、NV200バネット「マルチベッド」、「チェアキャブ」、「ワークユースビークル」シリーズ全車で、快適性を追求した装備の充実を図っており、サイドアンダーミラー付きの電動格納式リモコンドアミラーや抗菌ステアリングを標準装備している。
バンタイプをベースにしている「ワークユースビークル」シリーズでは、ワゴンタイプと同様に助手席のリクライニング調整角度を44°から66°に拡大し、190mmの調整が可能な助手席スライド機能を採用した。
また、ボディカラーには、ダークメタルグレーとインペリアルアンバーの2色を新たに採用している。
■NV200バネット「マルチベッド」
NV200バネット「マルチベッド」は、日常的には家族の送迎や通勤、買い物などに使用しつつ、アウトドアスポーツや大きな機材を使用する趣味を楽しむ人、あるいは、ペット連れの旅を楽しむ人のために、ワゴン2列シート仕様のグレードをベースに跳ね上げ収納式のベッドシステムを備えることにより、実用性と快適な休憩のためのスペースを同時に提供する。
■NV200バネット「チェアキャブ
NV200バネット「チェアキャブ」は、車両後部のスロープから車いすのまま車内に乗り込むことができる。コンパクトで取り回しのしやすいボディサイズでありながら、充分な室内空間を確保している「NV200バネット」の特長を活かし、主に病院や福祉施設の送迎車や介護タクシーなど、法人向けの需要に適した多人数乗りの車いす仕様車としている。使い方や乗車人数に合わせた3種類の室内レイアウトを設定しており、車いすやストレッチャーの乗員を含めて4~7名が乗車することが可能。また、乗降用手すりやオートステップ、助手席スライドアップシート(オプション)などを装備することで、車いす乗員だけではなく、介助者や自力で歩行できる人も乗降しやすい仕様としている。
■NV200バネット「ワークユースビークル」シリーズ
・保冷バン
積荷の温度を保って運搬することができる。荷室の全面に断熱材を採用し、外気温が庫内に与える影響を軽減。また、荷室床面の地上高が低いため、荷物積み降ろしがスムースに行える。
・リフター付バン
重量物の積み降ろし用に、車両後方に自動昇降リフターを備えている。リフターは後方視界を妨げない折りたたみ式で、350kgまで昇降させることが可能。またリフターは、格納時に横方向に開閉することもでき、リフターを使用せずに軽い荷物を積み降ろしする際の妨げにならない構造としている。
・VX2人乗りバン
積載スペースの広さに加え装備や外装も重視する人に向け、VXグレード並みの装備や外装デザインを採用した2人乗りバンを、特装車としてラインアップしている。
・外装VX仕様ルートバン
食品や服飾、生花の配送に使用する際など特に外装にこだわる人に向け、カラードバンパーやフルホイールカバーを採用し、VXグレードと同様の外装デザインとしたルートバンを特装車としてラインアップしている。
■全国希望小売価格(消費税込み)