日産自動車は、4月19日、商用電気自動車「e-NV200」を仕様向上し、全国一斉に注文の受付を開始すると発表した。なお、発売は12月を予定している。
「e-NV200」は、給電機能の「パワープラグ」(100Vコンセント)で、外出先でも電気製品が使用できる商用EV。「EVパワーステーション」を設置することで、「e-NV200」の電気をオフィスや店舗などへ供給することが可能となり、停電時や非常時などのバックアップ電源としても活用できる。
今回仕様向上した「e-NV200」では、40kWhの大容量バッテリーの採用。航続距離300km(JC08モード)を実現した。「e-NV200」の主な変更点は、以下の通り。
<40kWhの大容量バッテリーを採用>
40kWhの大容量バッテリーの採用で、航続距離300km(JC08モード)を実現、航続距離の延長により、充電回数を減らすことができる。
<パワープラグの電力供給時間が15時間へ拡大>
バッテリー容量が40kWhに増えたことにより、「パワープラグ」(*1)の1000Wでの使用時間が、従来の約8時間から約15時間(*2)に拡大。「パワープラグ」から給電した後の走行距離にも余裕が生まれる。
<バッテリーの高寿命化を実現>
バッテリー容量の低下抑制や耐久性の向上などにより、バッテリーの高寿命化を実現。これにより、保証を従来の5年10万kmから8年16万kmへ延長した。
<大容量バッテリーでも普通充電8時間で満充電が可能>
車両に標準装備している普通充電器を、従来の3kWから6kWへ変更。オフィスや店舗などで6kW普通充電器(壁掛型)(*3)を導入することで、40kWhの大容量バッテリーでも従来と同等の約8時間(*4)で満充電が可能。
<その他の主な変更点>
・パワープラグを標準装備 (全車)
・EV専用NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)の利便性・操作性を向上 (ワゴン)
DVD再生機能を追加、ミュージックボックス機能を追加、多彩なタッチ操作に対応、など
・オートライトシステムを標準装備 (全車)
・UVカット断熱プライバシーガラス<スライドドア、リヤサイド、バックドア+スライドサイドウインドウ(両側)>を標準装備 (ルートバンを除くバン)
・ボディカラーに「エクセレントブルー」を新設定 (全5色)
*1: 最大負荷(取り出せる電力)は、コンセント2個、合計1500W。
*2: 車両状態(バッテリー残量・パワープラグ使用領域設定等)によって変動する。
*3: 6kW普通充電器(壁掛型)は別売り。
*4: 急速充電器を使用した場合は、約40分で約80%の充電が可能。
■「e-NV200」の詳細情報(WEBカタログ):
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/env200.html
■Biz NISSAN サイト:http://biz.nissan.co.jp/