さらにドイツ ハーゲン市のテクノロジーカンパニーであるMobility House社、電力会社であるENERVIE社並びに電力システムオペレーターのAmprion社は、共に「日産リーフ」を使ったV2G(Vehicle to grid)の実証実験を始動させている。
日本
日本では、日産と住友商事株式会社がEVに使用されたバッテリーの二次利用を行う「フォーアールエナジー株式会社」を2010年に設立した。また2018年3月にはフォーアールエナジーは使用済みバッテリーの再利用および再製品化に特化した新工場を開業している。
日本国内では、同社のバッテリーの再製品化技術を活用することで、使用済みのバッテリーをEV向けの交換用バッテリーや蓄電システム、重機用のバッテリーなど様々な用途に再利用することを可能にした。
加えて日本の大手電力会社や通信会社など共に、EVをエネルギーマネジメントの源泉として活用していく可能性を検証するため、V2GやVPP(Virtual Power Plant)の実証実験を行っていく。それらの活動概要は以下の通りだ。
Vehicle-to-Home(V2H)
日産はパートナー企業と協力し、価格競争力の高いV2H機器(PCS)の市場投入と普及を促進していく。
V2Hを利用することで、日産のEVユーザーは、再生可能エネルギーや電力料金の安い時間帯にEVに充電した電力を自宅で使用することができる。さらにEVの蓄電池は停電時や緊急時のバックアップ電源にもなる。