つまり『ニッサン エナジー』は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走るのか、そして社会とどのように繫がっていくのかということを再定義することで、日産車をより魅力的なクルマにする新たなソリューションになるのです」とコメントしている。
加えてEVとエネルギーシステムをつなぐ「ニッサンエナジー」には「Nissan Energy Supply(ニッサン エナジー サプライ)」、「Nissan Energy Share(ニッサン エナジー シェア)」、「 Nissan Energy Storage(ニッサン エナジー ストレージ)」の三つの重点活動がある。
日産は、既に日本・米国・欧州などの市場で複数のパートナーと協業し「ニッサン エネルギー シェア」の実証実験を行い、実証実験完了後には、システムの実用化に向けて準備も進めていく。
同社は北米日産の本社をはじめ、グローバルに「ニッサン エナジー」を強化する取り組みも始めている。それぞれの地域の取り組みは以下の通りだ。
米エリア
北米テネシー州フランクリンの日産本社では、電力需要ピーク時に「日産リーフ」から社屋に電力を供給するパイロットプログラムを行う。これにより、電力料金の大幅な削減が見込まれている。
また南米ではブラジル日産とサンタカタリーナ連邦大学(Federal University of Santa Catarina)が使用済みバッテリーの将来的な活用に向けた実験を行う覚書を締結した。
欧州エリア
この地域で日産は、欧州でEVバッテリーを再利用して家庭に於ける定置型蓄電池として活用している。なかでも英国では太陽光パネルとその蓄電池を組み合わせてより積極的に使用している。
同じ欧州では今年6月に、同エリアで最大規模の蓄電システムがオランダのヨハン・クライフ・アレナ スタジアムで稼働し始めている。このシステムでは「日産リーフ」の車載バッテリー148個を使用しており電力網とは全く別に独立して駆動する仕組みとなっている。