国際環境でも日産はEVの「エコシステム」の構築を目指し、予てより日本・米国・欧州で取り組みを開始してきたが、「ニッサン エナジー」はそれらのソリューションの総称で、かつ「ニッサン インテリジェント モビリティ」の取り組みの一環であると謳っている。
そもそもEVのバッテリーは、クルマの動力源であるだけでなく、移動可能な蓄電池としても役立つ。既に世界中を走っている日産のEVの総蓄電可能容量は10GWh以上になり「ニッサン エネルギー シェア」によってEVとインフラを繋ぎ、EVの大容量バッテリーに蓄えた電力を住宅やビルに給電することも可能になっている。
この技術は、複数のEVと電力網をつなげることでVPP(Virtual Power Plant)の役割を果たし、効率的なエネルギーマネジメントにも貢献する。こうしてEVユーザーは、クルマを移動手段として活用しながら、バッテリーに貯めた電力を様々な用途にも使用することができるとした。
これらの取り組みについてグローバル販売・マーケティングを統括する副社長のダニエレ・スキラッチ氏は「『ニッサン エナジー』によって、お客さまはご自身のEVを運転するだけでなく、生活の中で様々な用途にEVをお使い頂くことができます。
当社は『ニッサン エナジー』のもと、真のEVエコシステムを提供します。お客様は単にEVを所有するだけでなく、そのポテンシャルを最大限に発揮させることで、お客さまや社会全体に利益をもたらすことが可能で、これらはクルマの電動化に関して新たな価値基準になるものと考えています。