日産自動車は3月25日、新型「KICKS(キックス)」を、北米市場に今夏より投入すると発表した。新型キックスは、ストリートで映える高級スニーカーをイメージしたデザインと高い機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステムを備えたコンパクトクロスオーバー。なお、価格については、発売日間近に発表される予定とのこと。
[新型キックスの特徴]
1.デザイン
(1)エクステリア
すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出したスクエア形状のフェンダーの対比により、大胆で力強い印象を演出。フルLEDのテールライトをフェンダーに沿って配置することでテールゲートが分割されているかのように見えるリア部や、高級スニーカーのソールからインスパイアされたというサイドの立体形状など、特徴的なアクセントが随所に施されている。
(2)インテリア
メーターとデュアルスクリーンナビから構成されるダッシュボードや、より快適な姿勢を保つことで乗員の疲労を軽減する「ゼログラビティシート」の全席採用(キックス初)など、モダンで繭に包まれるような感覚をもたらすというインテリア。また、オプション設定の電動パノラミック・サンルーフには風切り音を低減する新世代の薄型デザインが採用された。
2.パワートレイン
力強い低中速トルクを発生させる最高出力141ps、最大トルク190Nmの2リッター直列4気筒エンジンと、レスポンスに優れた最新のエクストロニック・トランスミッションの組み合わせにより、高速道路での追い越し等で余裕のある加速が可能に。
3.4WDシステム
天候や路面状況を問わず高い安心感をもたらす4WDを、北米向けキックスとして初設定(S/SV/SRの全グレード)。ドライビングモードには、4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを緻密に制御することで、雪道などの滑りやすい路面での走行に特化した「SNOW(スノー)」を設定。セグメントトップとなる8.4インチの最低地上高と相まって、悪路や雪道での高い走破性を実現していると云う。
4.室内空間と機能性
市街地でも運転しやすいコンパクトなボディサイズを維持しつつも、乗員の快適性とラゲッジスペースを両立。ワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵するクラストップの荷室容量に、クラストップの40.3インチの開口部で、ベビーカーやゴルフバッグなど、長尺物も容易に収納可能。
5.インフォテイメント
直感的な操作が可能な12.3インチのデジタルディスプレイに加えて、室内に最大4つの「USBタイプCポート」や、前方センターコンソールに「ワイヤレス充電器」を装備(グレード別設定)。
また、「アンドロイド・オート(Android Auto)」と「アップル・カープレイ(Apple CarPlay)」の両方に対応しているほか、SRプレミアムパッケージには、鮮明かつ臨場感あるサウンドが楽しめる「ボーズ・パーソナルプラス(Bose Personal Plus) 10スピーカーオーディオシステム」も搭載。さらに、運転席だけではなく、助手席にも「ヘッドレストスピーカー」を追加した。
6.運転支援機能
「歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキ」や「BSW(後側方車両検知警報)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」、「LDP(車線逸脱防止支援システム)」、「ハイビームアシスト」搭載の「全方位運転支援システム(セーフティシールド360)」を全モデルに標準装備。
また、今回、最上級の“SR”グレードには、北米向けのキックスとして初めてプロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)を採用した。
他にも、「タイヤ空気圧警報システム」や、車内の忘れ物を知らせる「リアドアアラート」、「インテリジェントDA(ふらつき警報)」といった運転支援機能が標準装備される。