2025年に左ハンドル仕様の輸出を開始することで輸出市場は65以上に増加
日産自動車傘下のインド日産は10月4日、インドで生産・販売するコンパクトSUV「マグナイト」をマイナーチェンジし同日より発売した。
新しい「マグナイト」は、洗練されたデザインや数々の先進技術、高効率なパワートレインを採用し、安全装備も追加した。また2025年からは新たに左ハンドル市場への輸出を開始し、2026年までにインドから65以上の市場に向けて10万台レベルの輸出を行うことを目指す。
日産は経営計画「The Arc」に於いて、インドを主要な生産ハブと位置付け、アフリカ、中東、インドに「マグナイト」を投入するなど、同地域の市場に向けて幅広い商品ラインナップを提供していく。
新しい「マグナイト」のエクステリアは、頑丈さを感じさせるデザインで、フロントとリアにLEDライトを採用し、合金ホイールとルーフレールを組み合わせた。
室内空間には、新たにTFTディスプレイや、スマートフォンとシームレスに繫がるワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoを設定した他、ワイヤレスのスマートフォン充電器も搭載した。更に調整可能な4色のアンビエント照明を採用したことで、室内の快適性を向上させた。
新機能としては、リモートエンジンスタートや降車時オートロック・接近時アンロック機能、冷却機能付きグローブボックスに加え、エアイオナイザーなどを採用。また、全グレードに6つのエアバッグを装備した他、ボディには強化スチールを使用し、自動調光リアビューミラーも採用した。
パワーユニットはターボチャージャー付1.0リッターエンジンを搭載し、トランスミッションにはマニュアルトランスミッションとCVTを設定。これらを組み合わせることで、燃費とレスポンス性能の最適なバランスを提供する。
ボディサイズし都市部での運転に最適なコンパクトさに配慮しながら、広いホイールベースにより5人乗車を実現している。また狭いスペースでの駐車をサポートするアラウンドビューモニターも採用した。
この「マグナイト」は2020年12月に新発売して以降、インドで強固なプレゼンスを確立してきた。インド日産はこれまでに、「マグナイト」を20の右ハンドル市場に輸出しており、販売台数はインド国内及び海外市場で累計15万台を超えている。
2025年からマイナーチェンジを果たす「マグナイト」は、左ハンドル市場への輸出も開始し、日産のアフリカ、中東、インド、オセアニア地域で生産される車両としては最大規模となる10万台レベルの輸出を目指す。
この「マグナイト」の輸出を通じて、インドは英国と共にAMIEO(アフリカ、中東、インド、欧州、およびオセアニア)地域に於ける日産の重要な輸出拠点となっていく見込みだ。