日産自動車は2月18日の午前10時、パシフィコ横浜の国立横浜国際会議場(国立大ホール)で臨時株主総会を開いて、内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)、アシュワニ・グプタCOO(最高執行責任者)ら4人を新たな取締役に選任した。(坂上 賢治)
これにより西川広人・元社長兼CEO、山内康裕・前COOらが退任。ゴーン事件に関わる役員が一掃されて、今日から新たな船出を迎えることとなった。
しかし日産ブランドの毀損を伴う経営不振で、期末配当が無配になった上に、ひと株あたりの株価が500円を割り込む事態となり、これまで長年、日産に付き従ってきた多くの株主の怒りが爆発。まるで昭和時代を思わせる怒号が飛び交う総会となった。
内田誠社長は、666人の株主が出席した総会の冒頭から、ゴーン元会長による一連の騒動以降、株価下落が止まらない混乱や業績低迷に対して、日産の実力はこんなものではありません。
業績改善に向けて頑張りますと、繰り返し語るのだが、そもそも同社は、昨年4月にゴーン元会長の取締役職解任で、臨時株主総会を開いていることから、臨時の株主総会が1年間のうちに2回開かれる事自体が異例中の異例。