日産自動車は2月22日、サウジアラビアのディルイーヤで行われるABB FIAフォーミュラE世界選手権(シーズン7)の初戦に参戦することを発表した。
今シーズンの開幕戦はチリのサンティアゴで予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。そのため、今回のディルイーヤe-Prixが今シーズンの初戦となる。
ディルイーヤe-Prixは、ユネスコ世界遺産内に設定されているディルイーヤ ストリート サーキットにて、2月26日と27日の2日間、チャンピオンシップ初となるナイトレースを無観客にて行う。
日産にとって、高性能EVで競い合うフォーミュラEは、EVの普及を目指す日産にとって、とても重要な取り組みの一つ。
「私たちはレースを通じて、レーシンングカーから市販車へ、またその逆も含めて、常にEVの技術を磨いています。昨シーズンは、チームランキングで2位を獲得し、ブエミとローランドは最終戦で素晴らしい速さと安定した走りを見せてくれました。再びレースに臨めることを楽しみにしています」と、日産のグローバルモータースポーツディレクターであるトマソ ヴォルペは述べた。
今シーズン、チームはフォーミュラEマシンが発揮する高い競争力から日産の電気自動車を想起させるため、バレンシアで行われたプレシーズンテストにおいて、23号車に「日産 アリア」、22号車には「日産リーフ」と、日産を代表する電気自動車の名前を付けている。また、日産e.damsのパートナーには、シェル、リシャール・ミル、LEMO、CFIに加えて、今シーズンよりデュポンが新たに加わった。
「チームはバレンシアで行われたプレシーズンテストで389周を完走し、レースカーは順調に仕上がっています。3年目のシーズンを共に戦うブエミとローランドは、昨シーズン終盤に素晴らしいパフォーマンスを見せ、シーズン7で戦うための自信をチームに与えてくれました。今回は、新たなテクニカルパートナーであるデュポンを迎えた初めてのレースです。彼らを日産e.damsレーシングファミリーに暖かく迎え入れ、最先端のモータースポーツシリーズで共にイノベーションを起こし、表彰台で勝利を分かち合えることを楽しみにしています」と日産e.damsのチーム監督であるオリビエ ドリオは述べた。
■ドライバーコメント
セバスチャン ブエミ
「『日産 アリア』と名付けられた23号車で、日産e.damsチームと共にレースに臨めることを楽しみにしています。ディルイーヤは、昨シーズン良い走りができた相性のいいコースです。しかし、フォーミュラEで初めてのナイトレースは、昼間のレースとは違った難しさがあります。過去の夜間レースの経験を活かしてベストを尽くします」
オリバー ローランド
「バレンシアでのプレシーズンテストの結果はよく、私が運転する22号車『日産リーフ』も順調に仕上がっています。昨シーズンは第10戦のベルリンでフォーミュラE初優勝ができました。その好調さを維持して、自信を持ってレースに挑みます」