日産自動車は7月16日、世界初(*1)の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」を搭載した新型「スカイライン」を発表した。
新型「スカイライン」は、今年9月から全国一斉発売。希望小売価格は427万4640円から(消費税8%込み)。
1957年の初代誕生から62年を迎えた「スカイライン」は、日産を代表するプレミアムスポーツセダンで、常にその時代の最先端の技術が採用され進化を続けてきた。
今回の新型スカイラインは、ガソリン車に、「3.0L V6 ツインターボエンジン」を新搭載し、ラインアップに、スカイライン史上最高となる400馬力の「400R」が加えられた。
また、新しいNissanConnectサービス(コネクテッドカーサービス)では、次世代の専用車載通信ユニットによる多彩なサービスを提供する。
日産自動車副社長の星野朝子氏は、発表に際して、以下のように話している。
「『技術の日産』の象徴であり、日産車で最も長い歴史を持つ『スカイライン』が、世界初の先進運転支援技術『プロパイロット 2.0』を搭載しデビューします。ドライバーの運転支援をさらに高めることで、安全なモビリティ社会を実現するとともに、皆さまに、さらなるワクワクをお届けします」。
[新型スカイラインの概要]
■先進運転支援技術プロパイロット 2.0を搭載
高速道路(*2)の複数車線をナビゲーションシステム(以下、カーナビ)で設定したルートと連動して走行し、同一車線内でハンズオフが可能となる(*3)世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」をハイブリット車に標準装備。
また、「プロパイロット 2.0」での走行中、ドライバーが警報に反応せずシステムが車両を緊急停止させた際に専用のオペレーターに自動接続する「プロパイロット緊急停止時SOSコール」を搭載している。
・ルート走行中の車線変更と分岐、追い越し時の車線変更の支援機能
カーナビで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行の開始が可能に。カーナビと周囲の360度のセンシング情報に基づいて、ルート走行中の分岐や追い越しのための車線変更の適切なタイミングをシステムが判断し、ドライバーに提案。ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認すると、車線変更支援を開始、車線変更や追い越し、走行車線への復帰までを行う。
・同一車線内でのハンズオフ機能
プロパイロット 2.0では、高速道路の本線走行中、同一車線内でのハンズオフが可能(*3)。
*1)世界初:高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線でのハンズオフ機能の採用において(2019年5月日産調べ)。
*2:高速自動車国道法の定める高速自動車国道、および道路法の定める自動車専用道路。
*3:ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限り。また、対面通行路、トンネル内、カーブ路、料金所・合流・車線数減少の地点及びその手前などでは、ハンズオフできない。ハンズオフ不能区間に入る時には事前にドライバーに報知。ドライバーはハンドル操作をする必要がある。
■3.0L V6 ツインターボエンジンを新搭載
3.0L V6 ツインターボエンジン(VR30DDTT)をガソリン車に新搭載。またスカイライン史上最高の400馬力を超える最高出力の400Rをラインアップした。
■インテリジェント ダイナミックサスペンションの採用および、ダイレクトアダプティブステアリングの性能向上
新搭載のインテリジェント ダイナミックサスペンションは、走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を緻密に制御し、車体の挙動を安定。ダイレクトアダプティブステアリングは、ステアリングの切り始めのレスポンスを向上させ、ライントレース性を高めた。
さらに低速から中速での操舵の過敏さを軽減しながら、クルマの応答性を向上。繊細な修正舵への過敏性を抑制する。
■新しいNissanConnectサービス(コネクテッドカーサービス)
新型スカイラインから新しいNissanConnect(*4)サービスを大幅に拡充。通信によりナビの地図更新が自動で行える「OTA(Over The Air)自動地図更新」や、ナビとスマートフォンの連携によりクルマに乗る前の現在地から車を降りてからの最終目的地までのシームレスな道案内を可能にする「ドアtoドアナビ」、車内がWi-Fi環境になる「docomo In Car Connect(*5)」など、多彩なサービスを提供する。
*4:サービスの利用にはNissanConnectサービス(有料・年契約)への加入が必要。
*5:利用には別途、NTTドコモとの有料オプション契約が必要。
■デザイン
エクステリアは、フロントに日産ブランドの象徴「Vモーショングリル」を採用し、スカイラインのスポーティさを表現するフロントフェイスをデザイン。リヤには、そのアイコンとなる「丸目4灯リヤコンビネーションランプ」を採用した。またインテリアは、プレミアムスポーツセダンとしての機能性と質感を向上させた。
ハイブリッド車には、日産国内初採用のヘッドアップディスプレイや、アドバンスドドライブアシストディスプレイなど「プロパイロット 2.0」専用装備を採用している。
また、外装色に新色のカーマインレッドを設定した。
[全国希望小売価格(消費税込み)] (単位:円)
<新型スカイライン発表記者会見>
■(日産自動車)スカイライン:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline.html
■(日産自動車)プロパイロット2.0であなたの旅をより良いものに:https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-f1dfd5166267e05b3b6fd8e7b0057abc/images/33c59f209eb140cadfe30235c56a68b62bbd44b0