日産自動車は6月19日、グローバル市場において、最新の先進安全技術や燃費性能に優れたパワートレインを搭載した新型セダンのラインアップを充実させていくと発表した。
発表に際して、日産のグローバル商品戦略と商品企画を担当する常務執行役員イヴァン エスピノーサ氏は、以下のように話している。
「日産は、これまで以上に先進技術を搭載したクルマをお客さまにお届けしていきます。今後、日産のセダンに乗るお客さまは、より進化した自動運転技術、電動パワートレイン、コネクティビティなどをお楽しみいただけることでしょう」。
昨年日産は、米国で、世界初の量産型2.0リッター直列4気筒可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」と、日産のセダンとして初めて「プロパイロット」を搭載した新型「アルティマ」を発売。
「VCターボ」では、V6ガソリンエンジンと並ぶ動力性能を発揮しながら、4気筒エンジンと同等の低燃費を実現している。
また日本では今秋、高速道路で同一車線内におけるハンズオフが可能なナビ連動ルート走行を実現した世界初のシステム「プロパイロット2.0」を搭載する新型「スカイライン」を発売する。
日産では自動車を所有している、あるいは購入を検討している人を対象にグローバルな調査を実施。調査対象者のうち、セダンを所有していない人の75%が、「現在あるいは将来的にセダンを購入検討の対象とする」との回答を得た。
特にセダンを所有していないミレニアル世代については、80%がセダンを購入検討の対象とすると回答(*1)。また、セダンオーナーである回答者の71%が旅行や冒険に、62%が自然やアウトドアに興味を持っているという結果に。セダンオーナーは日々の通勤だけでなく、様々なクルマの用途に関心があることがわかったと云う。
エスピノーサ氏は、この調査結果を受けて、「日産の最新のセダンはお客さまのニーズ、特に人生で初めてクルマを購入するような若いお客さまのニーズにもお応えします。セダン市場から撤退するメーカーもある中、私たちはセダンを求めるお客さまのニーズに今後も着実にお応えしていきます」と話している。
*1:日産自動車は、独立系市場調査会社エデルマン インテリジェンスに委託し、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、日本、マレーシア、メキシコ、タイ、アラブ首長国連邦および米国(各国につき1,000人)の自動車を運転する人8,000人を対象に行った。
セダン車に関する考え方を明らかにするため、回答者は18~65歳の自動車を所有している人または自動車を共有・リース、カーシェアなどで使用している方を対象とし、50%はセダン車所有者、少なくとも10%以上のセダン車購入検討者、非検討者をそれぞれ含んでいる。
調査はオンラインで行われ、回答に所要する時間は10分程度。調査はアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、日本、メキシコおよび米国は2018年9月17日~10月15日、マレーシア、タイ、アラブ首長国連邦は2019年4月30日~5月9日の間に実施された。