ルノー・日産自動車・三菱自動車は7月3日、アライアンス内でのカスタマーサービス強化の一環として、共同研修センターをフィリピンに開設したことを発表した。
本共同研修センターは、フィリピン・ラグナ州に位置する2階建ての施設で、1日に最大200人の研修が可能。研修の対象は、フィリピンの日産および三菱自動車のスタッフで、ショールームや修理センターでのカスタマーサービスを、より効率的かつ高付加価値にすることを目指すとしている。
また、センター内には、研修用の疑似ディーラー店舗やサービスカウンターが設置され、車体修理・塗装、メンテナンス、運搬、車両点検などのサービスの研修も行う。
共同研修センターは、ラグナ州サンタローザ市にある三菱自動車の工場敷地内に位置し、日産・三菱自動車両社の電動化の取り組みを受け、将来的には電動車の修理サービスの研修も行う予定だ。
センターの設立は、ルノー・日産・三菱自動車アライアンスによる機能統合の一環で、日産と三菱自動車は、講師の効率的な時間利用や同一施設での研修を通し、コストの削減、両社スタッフのスキルの改善などのシナジー創出を図るとしている。
設立に際して、三菱自動車の現地法人、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)の押切 武津洋社長兼CEOは、次のように述べた。
「本共同研修センターは、ディーラーや修理センターのスタッフの能力をさらに強化し、最新の技術を理解するための場となります。さまざまな日常のサービス業務のシミュレーションをここで行うことにより、業務効率や生産性が向上すると考えています。」
また、フィリピン日産社のラメシュ・ナラシムハン社長は、次のように述べた。
「三菱自動車と手を組み新研修センターが設立できたことを嬉しく思います。本センターは、グローバルなアライアンスの枠組みの中で両社が生み出すシナジーの新しい具体例です。MMPCと協力して、今後もお客さま対応スタッフの能力に磨きをかけ、フィリピン国内のお客さまに向けてサービス品質を高めていきたいと思います。」