日本精機は12月6日、ドイツ自動車工業会が策定したTISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)の認証を取得したと発表した。
12月3日、TISAXの運用・審査プロセスが委託されているENX協会が運営するポータル(ENXポータル)に日本精機TISAX認証ラベルが登録された。
自動車業界では、技術情報や顧客情報を他社と連携し、製品開発やサービスの共同提供を行っている。自動車メーカーは自社だけでなく、部品サプライヤーを含む提携先の情報セキュリティ対策が十分に行われているかを担保する必要があり、これが「TISAX」策定の背景にある。
「TISAX」認証の仕組みは、ドイツ自動車工業会がサプライヤーにおける情報セキュリティの保護水準を維持するためのもので、サプライヤーに対する情報セキュリティの審査方法を共通化し、ドイツ自動車工業会に所属する自動車メーカーがその結果を共有できるというもの。
ドイツの自動車メーカーは、海外の取引先となる日本のサプライヤーに対しても、新規または継続取引の条件として、「TISAX」認証取得を求める傾向にある。日本精機としても、ドイツ自動車工業会の複数のカーメーカーとの取引があり、その関連情報を取り扱う企業としての責務を速やかに果たすべく、「TISAX」認証取得に至ったとしている。