中日本高速道路 八王子支社が発注した橋梁の耐震補強工事で施工した鉄筋コンクリート構造物の一部で、鉄筋が不足する施工不良が判明。中日本高速道路では、11月4日、工事目的物に瑕疵があることを確認したとして、当該箇所を速やかに再施工することを決定したと発表した。
なお、土木工事請負契約に基づき、中日本高速道路にて未設置鉄筋の再施工をおこない、工事受注者に再施工に係る費用を損害賠償請求するとしている。また、当該工事で施工した他の橋梁についても、同様の疑いがあることから、工事受注者に対して本日、追加調査を指示した。合わせて、中日本高速道路でも調査をおこなう予定。調査の結果、新たに施工不良が確認された場合は、施工箇所の補修を速やかにおこなう予定。なお、この橋梁は E20 中央自動車道(中央道)をまたぐ跨道(こどう)橋で、大規模な地震が発生した際に落橋または倒壊しないように補強をおこなったもので、通常時の安全性には支障はなく、また、補強した橋台の一部にひび割れが発生しているため、万が一に備え、応急措置として高速道路本線へのコンクリート片の落下を防ぐための防護をおこなったとしている。
中日本高速道路では、以下のように述べている。「弊社は、安全を何よりも優先する経営理念のもと、高速道路の安全性向上と機能強化の不断の取組みを進めておりますが、このような事態が発生したことに対して、高速道路をご利用になるお客さまや沿線にお住まいの皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。高速道路を安心してご利用いただくため、速やかに再施工、調査を進めてまいります。」