トヨタ自動車傘下のLEXUSブランドは4月20日、BEV専用モデルの「RZ」を世界初公開した。同ブランドにとつてRZは、電動化技術がもたらすLEXUSらしいデザインと走行性能を体現させた基軸製品になるとしており、その車体は、BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)採用に加え、軽量かつ高剛性なボディコンストラクションの実現によりBEVとしての基本性能を製品化に相応しいレベルに迄高めたという。
より具体的には、電動化技術を下敷きに電動車ゆえに実現可能な四輪駆動力システム「DIRECT4(トヨタ自動車の登録商標)」や、ドライバーの意図に忠実な車両操舵を可能にするステアバイワイヤシステムを採用。この結果、人とクルマが一体となった気持ちの良いドライビングフィールが提供出来ているとしている。併せてドライバーへクルマの状態変化を自然に伝える音作りも追求した。
エクステリアデザインでは、内燃エンジンを冷却する必要がないBEVの特徴を表すべく専用のスピンドルグリルが用意された。インテリアデザインでは、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない形での上質さを追求。快適性という面では、LEXUSとしては初採用となった輻射熱ヒーターなど暖房システムの仕組み自体も刷新されている。
この新型RZについてチーフエンジニアの渡辺 剛氏は「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、我々が取り組むべき事は自然や地球環境を大事にしながらも、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。
RZは、乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しい、そんなLEXUSらしいBEVの実現を目指したいという想いで開発を進めてまいりました。今後もお客様にLEXUSならではの走りや、新しい体験のご提供を目指して挑戦を続けてまいります」と話している。
なお先の発表に沿ってLEXUSは、2030年迄に全てのカテゴリーでBEVのフルラインアップを実現させ、2035年にはグローバルでBEC100%の販売を目指すと謳っている。
新型RZ主要諸元(日本仕様・プロトタイプ)
全長 4,805mm
全幅 1,895mm
全高 1,635mm
ホイールベース 2,850mm
タイヤサイズ 18/20インチ
航続距離 約450km(J-WLTCモード・開発目標値)
電池容量 71.4kWh
出力 フロント150kW
リヤ80kW
新型RZ特設サイト: https://lexus.jp/models/rz/worldpremiere/