自動運転車向けLiDAR等を製造する米・Velodyne LiDAR社は、12月26日、2019年1月16日~18日に東京ビックサイトで開催される「オートモーティブワールド2019」内の自動運転EXPO(ブース:No.E62-4)に出展することを発表。
同日に、日本で同社製品の輸入販売を手がけるアルゴが明らかにした。
Velodyne LiDAR社は、LiDARセンサメーカー等の米スタートアップ企業。CEOのDavid Hall氏は、同社設立前から自動運転車の技術を開発するチームを設立し、全方位LiDARセンシング技術等を開発。Googleの自動運転車の実証実験等にも参画する等で話題を呼び、2015年に同社を設立。
2018年12月21日には、ニコンが同社にUS$25M(約28億円)を出資、両社は技術開発および製造での協業を含めた幅広い多角的なビジネスアライアンスの検討を開始したことを発表するなどで、国内でも注目を集めている企業だ。
そういったVelodyne LiDAR社が今回出展するブースでは、米国と中国で間もなく始まるモビリティーサービス向けに使われる自動運転車搭載用の超高解像度・全方位長距離LiDAR、非回転型・超高解像度・長距離LiDARなど新開発のセンサを中心に展示する予定。具体的には、下記のような製品が展示される。
【出展モデル一覧】
❶ Alpha Puck: | 超高解像度・全方位・長距離LiDAR | 開発車向けの販売を開始 |
❷ Velarray: | 非回転・超高解像度・長距離LiDAR | 開発車向けの販売を2019年開始 |
❸ Ultra Puck: | 中解像度32チャンネル LiDAR | 通常販売中の製品 |
❹ Puck: | 低解像度16チャンネル LiDAR | 通常販売中の製品 |
同社は2019年の方針として、
●MaaSを中心としたライドシェア、ロボTAXI、ラストマイルデリバリ、自動物流車などモビリティーサービスを手掛けるOEM向けLiDARセンサの開発と製造
●レベル3/4自動運転技術を搭載する個人所有車ビジネスのデザインコンプトにフィットするOEM向けLiDARセンサの開発と製造
を掲げている。自動運転車にとって欠かせないセンサのひとつがLiDARだけに、同社ブースは今後の動向を探る意味でもかなり注目だと言えるだろう。