英2輪ベンチャー企業のアーク(Arc)は、6月4日(現地時間)、133馬力を発揮する電動モーターやカーボン製モノコックシャーシ、独自のハブセンターステアリング機構などを採用した革新的EVスポーツバイク「ベクター」を、2020年末より限定399台で受注生産することを発表。
価格は9万ポンド(約1300万円)となる。
2018年の伊EICMAショー(ミラノモーターサイクルショー)で発表されたベクターは、近未来的なデザインや多くの革新的テクノロジーなどを採用し話題となったEVスポーツバイクだ。
パワートレインには、399ボルトの電動モーターを採用し、最高出力133馬力、最大トルク148Nmを発揮。バッテリーはサムソン製リチウムイオンで、効率の良さと信頼性を両立する高密度タイプを採用。
これらの組み合わせにより、0〜60mph(約96.56km/h)に約3秒で到達、最高速度は125mph(約201km/h)というハイパフォーマンスを実現しつつ、約270マイル(約434km)という実用的な航続距離も併せ持つ。
また、前輪の操舵機構には、独自のハブセンター・ステアリングを採用し、高速コーナリングでの高い操縦安定性などを確保。カーボン製のモノコックシャーシやスイングアームにより車両重量220kgという軽量なボディも実現する。
加えて、専用ヘルメットにはHUB(ヘッドアップディスプレイ)も内蔵され、速度やナビゲーションなどの情報をライダーに提供するなど、数々の最先端技術が盛り込まれている。
同社によると、同モデルは英サウスウェールズの6万5000平方フィート(約6039平方メートル)の敷地に新しく建設した施設で、2020年より生産を開始するという。生産はすべて受注後に行い、先の通り限定399台の予定。公式ホームページで現在オーダーを受付中だ。
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