NEXT MOBILITY

MENU

2025年3月12日【新型車】

トヨタ、新型C-HR+、bZ4Xを欧州で世界初披露

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

マルチパスウェイの取り組みのもと、BEVのラインアップを拡大

 

トヨタ自動車は3月12日、カーボンニュートラル社会の実現に向け、マルチパスウェイの取り組みのもと、欧州にてバッテリーEV(BEV)のラインアップを拡充していくことを発表した。

 

トヨタはこれまで、カーボンニュートラルの実現に向けたパワートレーン開発では、あらゆる国・地域の様々な顧客ニーズに応えうる電動車の選択肢を用意する「マルチパスウェイ」の取り組みのもと多様なモビリティを展開してきた。

 

 

そうしたなかで欧州では、他地域に比べ電動車保有率が高く、BEVの保有率も高水準にあることからBEVの商品力強化に踏み切った。

 

より具体的には、欧州で昨年末に発表したアーバンクルーザーに加え、小型から中型サイズのSUVをカバーするべく以下3つの新型車を発表した。

 

 

—————————————–

TOYOTA C-HR+(欧州仕様)

—————————————–

– BEVを新規導入

 

– 滑らかで目を引くスタイリングと、広々とした室内空間や大容量416Lの荷室といった実用性を両立

 

– e-TNGAプラットフォームを採用し、専用に調整されたサスペンションによって真に満足感のあるドライブ体験を提供

 

 

– 電池セルに改良を加えた2つのリチウムイオンバッテリーを設定。ベースとなるバッテリー容量57.7kWh仕様は航続距離455km(開発目標値)を、より航続距離を延ばしたバッテリー容量77.0kWh仕様は航続距離600km(開発目標値)を確保。合わせて前輪駆動タイプ、全輪駆動タイプを設定することでお客様に幅広い選択肢を提供

 

– 2025年後半から欧州で発売を予定

—————————————–

TOYOTA C-HR+ 欧州仕様 主要諸元(開発目標値)
– 駆動
____FWD____AWD____
– 全長 (mm):
_______4,520_______
– 全幅 (mm):
_______1,870_______
– 全高 (mm):
_______1,595_______
– ホイールベース(mm):
_______2,750_______
– システム最大出力(kW):
123(FWD)165(FWD)252(AWD)
– 航続距離(km):
455(FWD)600(FWD)525(AWD)
– 0-100km/h加速(秒):
8.6(FWD)7.4(FWD)_5.2(AWD)
– バッテリー容量

57.7(AWD)____77.0(AWD)
(総電力量/IEC規格62660-1に準拠した方法にて測定/kWh)

 

 

 

—————————————–

 

 

—————————————–

bZ4X(欧州仕様)

—————————————–

– TOYOTA C-HR+同様、2つのリチウムイオンバッテリーを設定。ベースとなるバッテリー容量57.7kWh仕様と航続距離向上を目指したバッテリー容量73.1kWh仕様をラインアップ。多様なお客様のニーズを踏まえバッテリーの選択肢を拡大。eAxleの高効率化もあり、73.1kWh仕様の航続距離は従来型比約70km(WLTPモードでの社内測定値)延伸を追求

 

– バッテリープレコンディショニング(急速充電の前にバッテリー本体の温度を調整する機能。トヨタ初)初搭載。バッテリーを充電に最適な温度とし、冷間時での急速充電時間約30分(-10℃時の急速充電時間)を目標に開発

 

– eAxleの出力アップ、サスペンションのセッティング見直しなどにより、走りも進化。静粛性も含め乗り味もレベルアップ

 

– 2025年後半から欧州で発売を予定

 

—————————————–

bZ4X 欧州仕様の主要諸元(開発目標値)
– 駆動
____FWD____AWD____
– 全長 (mm):
_______4,690_______
– 全幅 (mm):
_______1,860_______
– 全高 (mm):
_______1,650_______
– ホイールベース(mm):
_______2,850_______
– システム最大出力(kW):
123(FWD)165(FWD)_252(AWD)
– 航続距離(km):
445(FWD)573(FWD)_520(AWD)
– 0-100km/h加速(秒):
8.6(FWD)7.4(FWD)__5.1(AWD)
– バッテリー容量

57.7(FWD)______73.1(AWD)

(総電力量/IEC規格62660-1に準拠した方法にて測定/kWh)

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。